+ a piece of Works
2018.11 創作日記
西田陽子さんの銅版画展で展示される7個の楕円を一個だけアンティーク風に仕上げました。
安いガサガサのベニヤには以前から興味ありましたが、今回は生地にベニヤ使っていますので、好きな「風合い」にチャレンジしてみました。
風化の風合い出すために、傷つけて、ステイン塗装して、荒いやすりかけて、木の粉や土も使って、エトセトラ………いじくり廻し……
さらに、釘もサビ加工したら、丸い頭の「丸頭釘」がつるつるでなく錆びて形が崩れたようないい感じになりました。
残りの6点は、膠と土で塗り重ねして木肌をなくしました。
レッドオーカーを塗装した後、さらに色々な色を混色して作った真っ黒でないグレーブラック?を下の色が見えるようにムラに塗装しました。
今回初めて4〜5色混色して作ったグレーブラックでしたが、塗装している時にはじめてでない感じがあり、なんだろう?と、心のすみでひっかかっていた何か…………思い出したのですが、学校の黒い黒板の色!マットな風合いも!
うすーく薄めたホワイトでホコリ加工したのもチョークを消した後にうっすら白く残るのと似ています。
と、いまこの日記書いていて気付いたんです。
きっとこの表現なら、想像つく事でしょうね。
もうすこしレッドオーカーが見えるようにしたらよかったかなとも思いますが、黒一色かと思ったら、ほんのり赤みが……みたいなのも良いのかも知れないのかな、とも。
二種類の楕円額縁は 「Works」にアップしています。