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〈星が溶けてなくなる夜に〉二人展作品
title 「月夜の散歩」
H260 × W170 × D24
「こちらの作品は額縁を先に作っていただき、それに合わせて描いた作品です。素敵なデザインで作画を考える間も楽しい時間でした。」
「小さな鳥に乗る少女は、さらに小さな姿で、鳥のふわりとした背中に乗って夜空を巡っています。
真下に見える灯のともる街に、少女の探しているただひとつの場所はあるのでしょうか。」
marie.gallery より
宗教画では丸窓や作品の上に鳩だったり天使だったりが下に向かって光を放って天の使いのように描かれていることが多く、作家様には丸窓に何を描き入れるか、下にはどんなテーマの作品を描くのかを楽しんでいただきたいとの思いで制作しました。
インパクトが強くイレギュラーな形は、宗教画ではマリア様などが真ん中に描かれて構図に強さがあります。
優しい色合いを描く作家様にとって初めての形は、ちょっぴり考えさせてしまうかもしれないと思いました。
でも楽しんで描いてくださったとの言葉に嬉しい思いとともに、完成した作品が強い額縁に負けない構図でとても感心してしまいました。
鳥に乗った少女の画面を占める大きさと、大きく湾曲したヨーロッパの街並の描き方は、とても強さがあり左右に広がった形にピッタリです。
丸窓にはかわいらしい月が描かれていて、ひとつの作品として丸窓も生かされている素敵なコラボ作品となりました。
さらにお願いしたことがありました。
額縁が先だったので色に迷いがありました。
「上のシナベニヤに作品に似合う色を塗っていただけますか?」
できるかわからないけれどやってみますと言ってくださって完成した作品です。
お願いしてよかったと思いました♡
(シナベニヤに塗装前)
(塗装後)
下のシナベニヤの色を残したミルキーな色合いが作品にとても似合っています♡
早い頃に完成したコラボ作品でした。
数年前に友人にプレゼントした額縁が気に入っていたので、その再現の額縁です。
中はアクセントに何か入れたいと思い、布を板に貼り付けニスを塗って完成させました。
木は柔らかなレッドシダーを丸く削ってアクセントに金属を。サイドは薄い木を貼り付けてステイン塗装しています。
またいつか作りたい形の額縁♡
〈星が溶けてなくなる夜に〉二人展作品
title 「幻想曲」
H 365 × W 184 × D20
「この作品は、額縁を先に作っていただき、それに合わせて描いた作品です。
西洋のアンティーク風な、ベージュグレーの優しい風合いの額縁だったので、あえて作品も同系色の落ち着いたトーンの作品にまとめてみました。」
「 作品はパリのインスピレーションによって描かれた街並みに佇む少女を描いています。
両手に抱えた花束から、少女のドレスの模様のように花びらが散っています。」
marie.gallery より
アンティークの鏡のはいった額縁を参考にしました。
上の部分が個性的な形なので絵には不向きかな、とも思いましたが、ただの丸いドーム型ではなくかわいらしい感じもしたので、さらに作家様の描く少女の世界観に似合うように模様も入れてみました。
出来上がった作品は、作家様のコメントの通りに同系色の作品が額縁にマッチして、シックな大人っぽい作品になりましたが、花びらの散った青いドレスがとても印象的でかわいらしさと華やかさもすごくある作品だと思います♡
木目をアクセントにしたいと思い、木目のはっきりした「槐(えんじゅ)」を使いました。
もっと白っぽく仕上げてほんのり木目が見えるイメージの予定でしたが、色に奥行きを出すために最初にステインのチークを塗装したあとにステインのホワイトを一回塗装したらとてもかわいらしい色になったので、そこで完成としました。
アクセントに「パスティーリャ技法(Pastiglia)」という盛り上げ模様にしたのですが、「盛り上げ模様にステインを塗る」という初めての試みで、薄いピンクの下地だったからか、模様が茶色のチーク塗装で紫色になりさらにホワイトの塗装で古びた良い感じになって、思わぬ嬉しい完成となりました。
槐は色の濃い木です。
他の木に同じ手順で塗装をしてもまた違った色になると思いますので、一期一会で楽しみたいと思います。
〈星が溶けてなくなる夜に〉二人展作品
title 「銀色サーカス」
H242 × W194 × D57
「気難しい少年は、本やトランプのひとり遊びが大好きで、サーカスの片隅で、キツネとひっそり暮らしています。サーカスの華やかなざわめきから遠い、テントの片隅で」
marie.gallery より
夢のような楽しい響きと同時に根無し草のような寂しさも感じる「サーカス」という世界……
そこで暮らす少年とキツネの、星空の下のテントの中で過ごす静かな夜を感じることができる作品です。
この額縁は絶対売れないだろうなぁ〜と制作しながら思い、違うデザインにした方が良いのかな〜と迷いつつ…
でももし買ってくださる方がいなくても、一点だけ遊び心のある額縁を展示すれば楽しんでいただけるかな♡との結論になり完成させた立体の額縁です。
けれど予想に反して、二人展で真っ先に赤いシールが貼られたコラボ作品となりました。
とてもびっくりしました。
「銀色サーカス」にはストライプのテントの屋根が描かれていて強さのある作品だったので、強いデザインの額装でも負けないだろうと思いました。
また、作品のイメージから奥行きのある額縁にして後ろを暗い色にして 覗き込むような額装をイメージしました。
制作しながら上に小さなライトを入れて作品を照らしたらもっと世界観が強まるかもと思いましたが、アクリルと絵の隙間が無さすぎて却下でした。
いつかそんな作品も作ってみたいと思います。
濃茶色のアクリルガッシュに日本画用に売られている土を混ぜたのを一番最初に塗装しました。
厚みを出しエッジを柔らかなラインにするためでした。
最終段階でヤスリをかけた時に微妙な凹凸が出て味わいのある塗装になったと思います。
この作品だからできた額縁です。
タイトルは 「立体のストーリーのある額縁」
二人展で唯一ストーリーのある額縁となりました。
上の額縁は白土そのままの色です
何度もペンキを塗ってボコボコの、古い団地のペンキのような味わいを残したくて
最初の計画の仕上げを変更しました。
35点の作品の中でも作品にピッタリにできたお気に入りになりました
marie様の作品は、会場でぜひ楽しんでいただけたら と思います
今日から展示のスタートです!
昨年お話しいただき少しづつ準備してきました
たくさんの方々にいらして観ていただけますように♡
★作家様 Instagram
★2人展告知
https://picaresquejpn.com/marie_wam-frame-infinity_exhibition_2023/
★アートギャラリーピカレスク ホームページ
marie・WAM FRAME INFINITY
2人展
『星が溶けてなくなる夜に』
2023.10.18(水)〜11.5(日)
毎週水曜日〜金曜日・土日祝 : 11時~18時
下記日程で夜営業もあります : 18時〜22時
10月18日 水曜日
10月23日 月曜日
10月25日 水曜日
10月30日 月曜日
11月01日 水曜日
《 作家在廊日時 》
marie : 10月21日(土) 11時~18時
10月22日(日) 11時~18時
WAM FRAME INFINITY : 10月21日(土) 11時~17時
《 会場 》
Picaresque Art Gallery
東京都渋谷区代々木4-54-7
昨年春から制作スタートしました。
作品が先のコラボ額縁は
一点一点作家様の作品と向き合い
その魅力をいかにさらに際立たせるかを考え
額縁が先のコラボ作品は
作家様の新たな境地を引き出せたら
との願いを込めて
制作しました
作家様の淡い色合い
WAMの風合いは
ぜひ直に観ていただきたいと思います
ギャラリーに来ていただけましたら幸いです
https://picaresquejpn.com/marie_wam-frame-infinity_exhibition_2023/