+ News + a piece of Works
秋の展示に向けて作ったツガの木を使った額縁は、木の節を選んで入れました。
WAMの好んで選ぶテーマは「経年劣化」
古びてキズのついた額縁は、人から人へと長い間「旅」をしてきたと想像できます。
自然界に存在するものは長い時間そのままではなく、少しづつ朽ちていくのがこの地球という星にある物の運命です。
「酸化」「風雨」…
年月が過ぎていって、いつかなくなってしまうかもしれないけれど
その途中の景色は、生まれたてでは味わうことのできない深い味わいが魅力となって人の心を動かします。
どんなふうに朽ちていくか想像しながら、新しい額縁にその「味わい」の魅力を加えるのが大好き♡
節は硬くて周りの柔らかなところから風化していくと想像して削っていく…
人の手を渡り歩くうちに、うっかりぶつけてついた傷跡や虫食いの跡を想像して傷をつける…
私の好きな画家、有元利夫さんは「虫の気持ちになって虫食いの跡をつける」と画集に書いてありました。
仕上げはツガの白木の風合いを残しておきたくて、木に馴染みやすい水性ステインではなく染み込みにくい油性ステインを使いました。
全体には浅く、節周りや付けた傷や柔らかいところには見事にしっかり染み込んでくれて、さらに木の風合いを強調してくれました。
上は生まれてのツガの木の額縁です。
手を加えたオイルステインの額縁に、額縁が旅してきた「歴史」をリアルに感じていただけたら嬉しいな♡
marie 個展
[ よるのすみか ]
2023年4月1日(土)〜4月30日(日)
会場 : Tres Gatos
営業時間
木~土 13:00~22:00
水 17:00~22:00
日 10:00~17:00
定休日 : 月・火
鹿児島市東千石町5-12 キューブビル1F
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繊細なタッチで異国情緒あふれる美しい世界
静謐さを纏った子どもや動物の姿を描く
アーティスト marieの
トレスガトスでは初めてとなる
個展を開催いたします
ハガキサイズの原画作品や
ノベルティを展示販売いたします
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WAM FRAME INFINITYの額装作品は
案内ハガキの作品を含めて3点展示されます
どうぞお近くの方はぜひ行かれてみてください
(額装作品は創作日記にてご紹介しています)
「星屑サーカス」 marie
今年11月のmarie様の個展はWAMが全ての作品を手がけることになっていますが、4月1日から開催される鹿児島市のギャラリーの個展でも3点額装作品を使っていただきました。
案内ハガキの額装作品はハガキサイズになります
サーカスのテントのイメージをデザインにしましたが、その型がスタンドにも似合う気がして、壁に掛けてもスタンドでもmarie様の作品を楽しんでいただけるように制作しました。
木はチークを使っています。
「星が溶けてなくなる夜に」 marie
もう一点は木地に直接盛り上げ模様を入れて黒トノコで仕上げました。
作品の色合いがシックなので、黒で大人らしさもありつつも可愛らしさも出したくて模様も入れてみました。
全体からうけるイメージを繊細にしたくてフレームの厚さを薄めに♡
「月と散歩」marie
99×73 と小さめな作品
でもインパクトがしっかりある作品です
小さめなので額の色を濃いめにして四隅の大きめなアクセントでちょっぴり強めのデザインの額縁にしました。
大きめの作品の中で
小さくっても自己主張できるように♡
相変わらずの「風合い」もしっかり加味して♡
鹿児島での展示となりますが、marie様の作品と共に楽しんでいただけたら幸いです。
★ Tores Gatos
★ 作家様 Instagram
marie.gallery_
Atelier LAPIS が
横浜本牧絵画館の研究者支援プログラム展示に選ばれ、今展示の真っ最中です。
3月26日が最終日となります。
間近に観なければ伝わらない作品の数々でした✨
ぜひ直接観に行っていただきたい✨と思いました♡
石原 新三
[絶えざる御助けの聖母]模写 ガラスモザイク
部分写真
小此木 あつ子
[ベノッツオ・ゴッツォリ/ 東方三博士の礼拝部分模写]
部分写真
筒井 祥之 [石原靖夫/テンペラ技法見本模写]
部分写真
田 佩玉 [女性詩人]
部分写真
斎藤 留利子
[フラ・アンジェリコ/リナイウォーリ祭壇画 奏楽の天使(模写)]
部分写真
斎藤 留利子
[ミケリーノ・ダ・ベソッツォ/聖ルチア・祈祷書(模写)]
部分写真
鈴木 深雪
[ブシコー元帥と工房/東方三博士の礼拝(模写)]
部分写真
かつてヨーロッパにおいて
教会や王侯貴族らが主役だった時代では
絵画や額縁などは煌びやかな世界を作り上げてきました
Atelier LAPISでは
14世紀から17世紀までの絵画・額縁・彩飾写本の
研究・創作を続けています
機械によるものや既に加工されたものからでは
決して作ることのできない「素材から人の手による創作」により
かつて長い伝統の中で培われていたまばゆい技
「古典技法」を見直し
一つひとつを大切にしていた創作の起源を
現代に蘇らせ
更なる可能性を探求しています
Atelier LAPIS 代表 筒井 祥之
アトリエラピスホームページ
https://atelier-lapis.com/?page_id=4276
本牧絵画館
[ヨーロッパの古典技法]
ー 絵画・額縁の魅力ー
アトリエ ラピス
3月11日〜3月26日
横浜本牧絵画館
古典技法の額縁や絵画を学ぶことができる
「アトリエ ラピス」の展示のお知らせです
横浜本牧絵画館の
研究者支援プログラムに選ばれ
横浜本牧絵画館で展示されています
講師や生徒さんの過去作品の集大成の
金箔やテンペラ画や数々の作品となっています
ギャラリーとなぜか空気が違います
美術館なんだと思える
素晴らしい展示となっています