+ a piece of Works
「 横浜 山手111番館 」 2014年二人展の時の洋館
2014年に二人展をした山手111番館は数ある洋館の中でもガーデンが充実しています。
山手の洋館巡りをするときに海側のコースの最初あたりにある、こじんまりとしたとてもステキな洋館。
裏庭は地下一階がガーデンに面していて、洋風のガゼボとそこを流れる小川のある景色を楽しめるオシャレなレストランがあり、薔薇のソフトクリームも美味しく、色々楽しめる場所でしたので、とってもしあわせな7日間でした♡
作品はガーデンが見える1階の東南の部屋で展示されました。
絵を描いた作家様は植物が大好きで、自宅では色々な植物を育てていますが、彼女の描く作品はただの写実ではない「何か」を感じます。
二人展で展示されました「私の庭」
観に来た方たちの評判が良く、あの作品が良かった、という感想がとても多かった作品です。
柔らかいタッチで植物を描いていますが、その草花の陰には妖精でもいそうな、そんな不思議な優しい絵だな〜と感じます。
額縁は二人展のテーマにもなっている漆喰で作りました。
漆喰の面白いところは少し水分を抜くと粘土のようになるところでしょうか。
粘土状にして形を作り、またまた四角でない額装に。
楽しんで作った作品でした。
瓶 史子 「私の庭 」
1日で一番長くいる場所ですので、自然素材で快適にしたいと気にしつつ、落ち着かない履物問題……
今回帰省した時に立ち寄った蔵王のカフェの片隅に感じの良いわらじが売っていました。
大きさもぴったりです!
でもしっかり木屑を運びそうですが、履き心地はとても良く、どうしようかなぁと思案中♡
上の写真はリビングの夏仕様の畳。ホットカーペットはそのままにしていて、冬にはその上に絨毯を敷きますが、夏のためにホットカーペットを囲むように周囲に木の枠を作りました。仕上げはステイン塗装。エッジも危なくないように45度にしました。
そこに四角い畳をはめ込み、少しクッションも効いて快適に過ごせています。下に置いたままのホットカーペットも、梅雨時には湿気取りに活躍してくれています。
額縁のために揃えた工具が、色々なところで役立っています。
手入れが足りずボロボロだったベランダの手すりも昨年の連休に全部取り替え。一瞬で正確に切ることができるテーブルソーが大活躍でした。
写真は着色前の手すりです。
額縁の木を注文していた材木店で木材を調達して、目隠しのルーバーも入れたデザインも考えました。
業者様の見積もりよりとても安くでき、大満足!
ささやかなところでは、フックに引っかけられないお鍋の持ち手にドリルで穴を開け、真鍮の棒を曲げて輪っかをつけたりと、生活で役立つことで以前はできなかったことができるようになり嬉しい事です。
他にも快適に暮らしたく、家を好きになるために色々手を加えた我が家。またご紹介しますね。
本当はガレージとかで木屑を気にせず格好良く木工できたら、ですが ;;;
瓶 史子 「緑の手品師」 |
|
先日の創作日記では、二人展の漆喰の支持体で作家様が色がのらずに苦労したお話をアップさせて頂きましたが、この楕円の支持体はとても描きやすかったそうです。
今でも質感を覚えていますが、絵の具の色を吸ってしまう漆喰100パーセントの肌合は真っ白で粉っぽく、この楕円はオレンジがかっていて少し艶もありました。
土と漆喰を混ぜて作った記憶があります。
ほかの作品のために作った、漆喰に土を混ぜただけの額縁はとても欠けやすくもろくなってしまいましたが、この支持体はしっかりしていて崩れないので、生石灰を混ぜて作ったのだと思います。
何をどれくらい混ぜたか、記録をキチンと残しておけばよかったのですが、とにかく時間もなく、大体の感覚で混ぜていたのでメモしておけばよかったと後悔 ;;;
せっかく作った経験を身につけるためには、いつかまた色々な配合でチャレンジしてみなければ ;;;
二人展の3年後に「カラメル」という画材を使って同じテーマで「緑の手品師」は描かれましたが、作品はさらにバージョンアップ!
線に個性のある作家様だな〜〜と手品師以外の数々の作品を含め、二人展では気づかなかった魅力を再発見しています ♡
楕円の「緑の手品師」は、二人展の時は何も考えずに単体で展示しましたが、これをさらに額装してみた方が良いかも、とたった今思いつきました!
どんなのが似合いそうでしょうか。
またこれからも頑張った思い出がたくさんの二人展のご紹介をしていきます。
瓶 史子 「それぞれの秘密」
引き続き二人展の作品のご紹介です。
葦を使った額縁は二人展の後、新たに青木フランシス様の個展で作らせていただきました。
その時作った葦の額縁は (下の写真) もっとさっぱりとしていて、一点は絵をはめ込むところに鉄錆加工し、もう一点は大きな作品でアイボリーの綿布を貼り付けました。フレームには金属も使っています。
3月の[+News]で個展の様子のご紹介をしています。
二人展のこの額縁をあらためて見てみると、今ならもっと綺麗に仕上げていたかなとか、上のアンティークガラスの部分はいらなかったかもとか、もっと違うデザインが良かったかも、と、色々思うことはありますがこの時はやっぱりこれで精一杯だったな〜と。これで良かった、と思っています。
葦を茶色の麻糸で組み、角の45度に切断する部分に細い葦を入れたり粘土を入れて補強をしてから、割れないように切断。板に貼り付けて土を練り込みました。
以前ご紹介したように、この土も土壁と同じ作り方で生石灰を混ぜて塗装したのですが、またまたいい具合にひび割れができました。
二人展ではキャンバスを変形にカットした板に貼ったり、漆喰だったりと、支持体も作ることが多く、たくさんやりとりして、宅急便を使い、すぐに会える距離にいない友人に送ったりしました。
変形の支持体を作るとき、そのラフをファクスで送ったことがあります。郵送しなくてよくて便利!と思ったのですが実際に会って送った原画と大きさが違うことが判明 ;;;ファクスは少し縮小して送られるようです。
寸法を書いて拡大コピーしてもらえば良かった、と今だから思うこと、ですね (^^;;;
この作品には四つの支持体を漆喰を乾燥させて送ったのですが、乾いた漆喰だったからか、もしくは中途半端に乾いていたからなのか、色が漆喰に吸われてぼやけてしまい、結構苦労したとの事。
漆喰を支持体に使うフレスコ画は、漆喰が乾く前に顔料で絵を描かなくてはいけないので待ったなしですが、その分しっかり漆喰と顔料が馴染んで長い間色鮮やかな作品が残ります。
乾いた漆喰に描く……知らないから出来るチャレンジでした。
何か技法があるのかもしれません。ちゃんと調べたらしていなかったことかもしれません。
彼女はその後、乾いた漆喰には絵を描いていないので、身をもって学んだのでしょうね ;;;
四羽の鳥が愛らしく、足下がキレイにひかり輝く「それぞれの秘密」……
それぞれの解釈で楽しんでいただけたら、との事でした♡