+ a piece of Works
RED……2014年の山手111番館の初二人展の時に頂いたおおきな真っ赤なアマリリス。毎年一本に必ず3つの蕾をつけて次々咲いてくれます。とっても大きくてビロードのような花弁は見事な存在感!
Red ……アマリリスの大きい株にぽっこり赤ちゃんができ、狭い鉢にギュウギュウでしたが今年いよいよ、というかやっと、自立させました。これからの成長が楽しみです。まだ小さいけれど、もうちょっと子育てしてからですが嫁ぎ先は決まっています♡さらにもう一個まだ小さいですが赤ちゃんが育っています(^^)
red……真っ赤なカーネーション。今年、母の日に贈ってくれました。来年も咲かせるよう頑張ろう!
ナチュラルガーデンでは優しい色合いが主流ですが、「赤」はガーデンではとっても目立ってインパクトある色!
だからなのか、眺めれば元気なパワーをもらえる気がしますし、頂いたお花ですのでお元気にしているかしら、と眺めては思いを馳せています。
南のデッキに1箇所にまとめて置いてパワーアップ!
額縁製作はアイデア捻出中。
「急がなくて良いですので、じっくり丁寧にとりくんでくださいね!」といってご依頼下さった、とっても思い入れのあるお祖父様の残した大切なお品物の額装。
「ただ、良いものを作りたいだけです」との思いそのままに、いつも色々な資料を送ってくださいます。
他の仕事を入れつつですのでご依頼から随分と時間経ちましたが、その資料のおかげさまで、少しづつ方向が定まってまいりました。デザイン決まれば迷いなく完成に向けて動き出すだけです。今は、あっちこっち寄り道中 ;;;
初の立体額縁になります。
RED Red red のパワーをもらって、喜んでいただける額装を頑張らなくちゃ♡
作家様とのメールのやりとりで、フッと浮かんで送らせていただいた言葉がありました。
「 色々な額縁作って、個性のあるのかないのかわからないWAMですね。でもそれが私の個性でしょうか。自分の中にあるのを表現して感動させる作家さんとは明らかに違うと思うこの頃です。
作品に居心地の良い家を作ってあげる……そんなことでしょうね(^^) 」
額縁作家さんです、とご紹介いただくときもあり「作家」という言葉をどう捉えるか、に翻弄されてしまったこの頃でした。
一見自由に作っているように見えるけれど、いろんな素材を考え相手(作品)にいかに合わせるかに100パーセント近くを費やして作っていて、そこに自分はちゃんと居るのだろうか……とか、作家とは、とか……
額縁製作している方は大概自分のカラー(個性)をもっていらっしゃいますから、色々な額縁で埋め尽くされた個展会場を観たら流されていると思われても致し方ない事ですが、「そんなに色々なのを作っていると自分がなくなってしまいますよ」とアドバイスいただいたこともあります。
そんな事を思い出してあれこれ考え込んでしまっていたときの「作品に居心地の良い家」という表現。
思わず、本物の家の設計を仕事にしている娘に「Nちゃんとおんなじ仕事してた〜」とメールしたのですが、「すごい!おもしろいお話だね!アーティストのようで実はデザイナーなんだね◎」との返信。
「アーティストのようで実はデザイナー」という言葉にハッとして、なんだかすごくしっくりきたんです。
デザイナーは相手ありきで成り立つ職種ですので、作品とがっちり向き合ってどんな素材が似合うか、から考えるところはまさにデザイナーだな〜〜と感じました。
特にWAMは色々手がけるので何が出てくるかわからない、掴めないデザイナーと言ったところでしょうか。それが不安で依頼に躊躇される方もきっといらっしゃる事と思います。 ( 意に添わなければ額縁製作実行前にキャンセルできますのでご安心くださいませ(^^) )
一番最初の発表の場は、2014年に漆喰や土を使った山手111番館での二人展でしたが、その時もどんな額縁を作りたいかというより、友人の絵に何が一番似合うかと考えた末の「漆喰と土」、そして「葦」などの自然素材を使った額縁でした。
それから一貫して変わらないのは、その絵にはどんな額縁が似合うか、ご依頼者様はどんなインテリアがお好きだろうかも気になり、その方の好みも大切にして作ってきたことです。
もっと前、額縁に興味持って作り始めた頃は相手も何も考えず自由に作っていました。
昨年の個展は「銀座」という場所のイメージにちょっと真面目になってしまいました。
その後は作品ありきで何が合うか考えることが続きましたので、ちょっと羽を伸ばしたくなったのでしょうね!
けれど作品があることで何が一番似合うかと考える事と、依頼主様とのメールのやりとりで、思わなかった額縁が完成する事が結構あり、私ひとりでは出来なかった事も引き出してもらっていると実感しています。
相手関係なく自分の内面にあるものを表現して作品にするのが「作家・芸術家・アーティスト」と呼ばれる個性ある人たちですが、「デザイナー」も条件があるものの出来上がった作品にはそれぞれの個性があり、絵がなくても成り立つステキな額縁もありますので、どこかのくくりに収める事も必要ないことでしょうね。
そんなウロウロしていた時にちょうど一点の額縁が完成しました。作品にぴったりで、箱開けた時きっと喜んでくださるだろうなー♡!と、とっても嬉しくてワクワク!
この喜びは何にも代え難く、これがあればそれで十分なのかも、と思えました。
相手の事を考えて作っても「自分」らしさは出てくると思います。
ただ一つ、自分に違和感ないもの、自分が良いと思えるのを作る事をとっても大事にしています。
相手の事を考えて生きる事も、時にはわがままに自由にする事も自分で選んだ自分の人生。
それを額縁創作に当てはめれば良いんだな〜〜という結論になりました♡
そういえば、横尾忠則はニューヨークでピカソ展を観て「イラストレーター」から「画家」になることを決心。
「画家宣言」をしたそうです。
されど肩書き、ですね!
門の横にあったオリーブの木が枯れてしまいました。
15年頑張ってくれましたが、冬には日陰になるからか、実も一個も収穫できないまま。
オリーブの木には一年中お日様のご馳走が必要だったのか;;; 栄養不足だったのか ;;;
でもしばらくグリーンを楽しませてくれました。
昨年の冬の剪定で下から切ってもらい、ずっと庭の隅っこに立てかけてありましたが、いよいよ家に入れておかなくちゃ💦と先日デッキにおきました。
なぜならもう一回活躍してもらう予定だから♡
我が家にはパワフルなテーブルソーも糸鋸もあります!
太めの部分は小さなまな板にできるし、細長い食器もできるかも♡細いところはバターナイフやスプーンができるかも♡ などと、眺めて色々構想が浮かびます。
ですが、ふと思い立ちこの日記を書き始めた途中でネットで調べてみましたら、板状に切り出してから3年〜7年も自然の中で乾燥させて加工されるのだとか💦
簡単に考えていました(.. ;)
いつか何か完成したら、創作日記にアップしたいと思います🌿と先に書いていましたが、3年後のアップとなるかもしれません。
もしかしたらオリーブの木の額縁もできるかもしれませんね。
まずは板状にしておかなくっちゃ💦
「日だまりの時間」 西田 陽子 作品サイズ 98×82
銅版画作家の西田陽子さんの個展が3月に西荻窪でありましたが、その時に作品を買われたお客様をご紹介くださって、今回の額縁製作となりました。ありがたく、嬉しいことでした♡
銅版画作品は2点で、一つは白鳥が二匹の猫ちゃんを大きな羽で包んでいる「友情」や「母性」を感じるあたたかな作品。もう一つは、大きな木を住処としている猫ちゃんというか猫ちゃんの妖精たち、といったほうがふさわしい楽しい作品です。
白鳥の銅版画作品は、羽で包む行為が「母性」に近い感じがして「聖母」を、そして「白鳥」という言葉からも神聖なイメージがして、そういう額縁にしてみたいと思いました。
依頼主さまから、白鳥の作品は木がよいとのご希望がありましたので、色々な木の参考画像を送って、お好みのイメージを把握してデザインし製作に取り掛かりました。
硬い木と柔らかい木どちらの仕上げがお好きか聞きましたら柔らかい木という事でレッドシダーにしたのですが、軽くて柔らかいですので完成した時のイメージが軽く安っぽくならないようにしっかり厚みを持たせて額縁の存在感を大事にしました。
味付けしやすい木ですが、いざ彫ってみたら上の彫刻の部分が木が柔らかすぎてイメージ通りの彫りができなくて、うっかりでした。ですが柔らかい木がご希望でしたので、どうしようか……色々考えてみました。
結局、木の切り出しからもう一度作り直し、彫刻部分だけ木でなく樹脂系の素材を使用してみることにしました。成形して固まった後に彫刻でき着色もできる素材です。
平らな木を彫って浮き彫りする予定を変更してその樹脂を上に貼ることにしたのですが、「怪我の巧妙」とはこのことか、と思うくらいいい感じに完成でき、ほんとうに嬉しくホッとしました。
アイボリー色の樹脂は木のようには塗料を吸わなくて白っぽくなったのですが、ステイン塗装の色が薄くのったその白さがかえって目立って神聖さも出たようでそのまま完成させました。
模様に関しては、とってつけたようではなく「必然の模様」でなくてはいけない、と思っています。
結構時間かかって考えましたが、これだ!というぴったりの模様ができた時は嬉しいものです。
「白鳥」らしいイメージと「神聖」そして絵の子達の「可愛らしさ」を感じる模様になったと思います。
もう一点の作品の額縁は、依頼主様のご希望の形を似たように作ることになりました。
色の参考の為に送った画像のほんの隅っこの部分に写っていた額縁が可愛い!とのことで、赤丸をつけて送ってくださって、まさかの展開でしたが、送った資料を隅々までよく見てくださっているなーと感心してしまいました♡
とても作品に似合った額縁になったと思います。
WAMでは考えないであろうデザインでしたので、 作るときにはどういう方法で進めていこうかと色々考えて完成させましたので、とってもためになりました!
最近アクリル絵具で完成させることも少なかったのですが、アクリルは樹脂系の絵具ですので異素材を混ぜたりとか結構色々に完成させることができます。
今回は下地に、古典技法の、膠に石膏を溶いて作るジェッソで何回か塗装して彫刻した硬い木のラインをぽってりと柔らかくしてからアクリル塗装をしたのですが、直接木にアクリルを塗装するよりも厚みがあり柔らかいので、ちょっと剥がしてみたり、凹ませてみたり虫食い穴開けてみたり、色々できてアンティークな感じに完成させることができました。
紆余曲折ありましたが、両方ともすごく喜んでくださって何よりでした。
「 風船 」 西田陽子 作品サイズ 217×185
ずっと額縁の写真や日記をアップしていますが、時折、息抜きページもあって良いかな〜と、庭の花が夕陽にとっても綺麗だったのでお見せしたくてアップしました。
息抜きに見てくださいね♡
昨年からのバタバタで、我が家の庭は可哀想なくらい手入れしていません。
ですが以前植えた色々な草花がちゃんと活躍してくれて、時期が来れば綺麗に咲いてくれます。
ありがたいですね。
先日終わった大型連休でしたが、家にずっといましたが1日だけ前に行きたいと思っていた八王子のガーデンの店に行ってきました。
ガーデン雑貨、アンティーク、ケーキ屋さん、そして鯉や他の観賞魚の飼育販売していて、湧き水で育てているそうです。、外観では狭く見えるのにとっても濃い店内でした。
たった1日でしたがすごく良い息抜きになりました。
休憩したお店には、湧き水がステキな瓶に入って氷で冷やして置いてあり、ご自由にお飲みください、と書いてありました。
飲んでみたら、水道水と全然違います!
スーーっと体に染み込んでいく感じがしました。
せっかくの記念にと買ってきたお花を早速植えたのですが、クンシランの前に、「サルビアカラドンナ」と背の高い「アンテリナムプリティーインピンク」
じきに忘れてしまいそうな名前です ;;;
丈夫そうなのしか買いません(笑)
数日後ふと夕方庭を見ましたら、ブルーの球根花のシラーベルビアナの青とクンシランのピンクが日陰ですごく綺麗な深い色に見え、その手前の買ってきたお花が夕陽にあたってとっても綺麗でした。
夕陽はステキな時間を作ってくれますね♡
追伸
夕陽の撮影は数日前でした。今は嫁いだ娘のお誕生日に植えた芍薬が花開いています。昨年は最高5つ咲きました。今年は花数が増えません;;;
南側は色々なピンクのオンパレードです🌸
「INDIGO」 北野さほ 作品サイズ 427×370
(正面写真はworks 漆喰額縁にアップいたしました)
「 +News 」でご紹介しました「青のコレクション展2019」
国立駅からすぐの「ギャラリー国立」での企画展のテーマです。
とっても人気のテーマで毎年恒例となっているそうですが、たしかに「青」にはたくさんの魅力を感じます。
その中でも「INDIGO」の「青」はどれだけの長いあいだ多くの人を魅了してきたでしょうか。
今回はその色をテーマにした作品の額装依頼でした。
意外でしたのは、作品が細い筆記具の筆圧で凹凸があり、それを活かすためにアクリルはいらないとのこと。
初めて作品と対面した時は凹凸があるのでアクリルと作品のあきの間隔をどうしようかと思ったので、「アクリルなし」にはとても納得しましたし、アクリルがない方がたしかに作品の魅力が伝わりそうです。
裏からの処理の必要があるかもしれないと思ったので、水性ののりの接着剤を使っても大丈夫だろうか、と調べたのが創作日記「画材」でのペンのにじみの実験のホームページでした。 1時間水に浸けても滲まないことがわかり、安心しました♡
フレームは黒漆喰とザラザラの表面をご希望でしたが、以前作った黒い漆喰は暖色の黒ですので、ほんのりインディゴ色を感じるクールにした方が作品に馴染むのではと、ほんのり青の顔料をのせて漆喰に砂を混ぜたり表面に撒いて馴染ませたりして黒漆喰の部分を完成させました。
黒漆喰と白漆喰のコラボレーションは初めてでしたし、ここまで薄い漆喰仕上げも初めてでした。
また、創作の引き出しに新たにいくつか入れることができた額装でした。
国立にはギャラリーがたくさんありますので、ついでにギャラリー巡りも楽しめますし、古書店には、さすが「国立」と思うくらい、美術書やクラシックのCDがたくさん置いてありました。
お庭も綺麗なバラの家も多く、季節も良いですのでお散歩も楽しみにぜひ、お出かけくださったら嬉しいです。
ギャラリー国立 http://www.gallery-kunitachi.com/index.html