+ a piece of Works
2018.12 創作日記
上の写真はご依頼いただく前の、額装された作品を飾ったコーナーを撮ったお写真です。
作品は函館に旅行された時に買われたA4サイズの風景画。
お受けした時点ではクリーム色の細いフレームの額縁に入っていて、後ろには買われた時の日にちとサインが書き込まれていました。
大事な記念の作品。
壁の右側には小さな金属のドレッシーな額縁が飾ってあり、クリーム色よりアルミの額が似合うのではとの事。
ご相談いただいたのは丸頭の釘がフレームの端に打ち込んであるアルミの額縁でした。
たしかに金属の額縁が似合いそうです。
お伝えいただいたアルミも検討致しましたが、右側の繊細なフレームとのバランスを考えた時、小さな丸頭釘が並ぶ男前インテリアに似合いそうなデザインとアルミのひかり加減が強すぎる気がしました。
そこで、ハンダで加工したいくつかのフレームを重ねて大きめの丸頭釘をうるさくない程度にアクセントにしたら、ハンダの表面の揺らぎと合わさってほどよいハードさになるのでは、と作ってみました。
変色加工も考えましたが、そのままが良い気がして何もしないで送らせていただきました。
もちろん、思い出の日にちとサインの入った裏板もそのまま変えずに。
薄い板にハンダ加工した3枚のフレームを重ねて、接着材を使って接着したのと、さらに飾りにした丸頭の木ネジでもしっかりと止めました。 ギュッ!と締めることにより、オモテ面の細いフレームに盛り上がりができ、サイドは金属加工された3枚の重なりに締め付けたところと隙間が空いたところの強弱ができて、まっすぐよりも良いアクセントになった気がします。
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