+ a piece of Works
今までに沢山の「傷」がありました。
こう書くと心に残った傷、みたいに思えるかもしれませんね。
ましてや今は深夜2時を回った時間。感傷に耽ってしまいそうな時間ですが……
でも、この「傷」は WAMが今までに額縁につけた傷のこと。
ですが「今までに沢山の傷がありました」
という意味深な言葉は、WAMにとってやっぱり深い意味のある言葉。
額縁でついた傷は、色々な役割をしてくれます。
注文してくださる方はその傷が良い!といってくださる方が多いんです。
写真は未完成の作品。
手作りの温もりが伝わる額縁を望んでWAMにご注文いただきました。
これから少しヤスリかけて塗装仕上げです。
手作りの味わいがご希望ですが、 傷 = 手作り とはならず……ですのでどう仕上げたらいいか悩みましたが、見本でお見せした額縁をすごく良いといっていただいた事を思い出し、開けた瞬間、送られた方が、どこかで買ったアンティークかしら?と思ってもらえる額縁に仕上げることにしようと決めました。
ですので、意図的に傷をつけます。
長い間にすり減ったり、うっかり傷をつけてしまったり……を想像しながら、経年で磨り減りそうなところにヤスリをかけたり、うっかり風の傷をつけて、アンティーク風に仕上げます。
「キズ」には色々あります。
今回みたいに意思を持ってつけた「傷」
そして、うっかりつけてしまった「傷」
今回の依頼主様が、うっかりついた傷がいい感じで活かそうと思う、と「カンナ」のタイトルの創作日記でコメントした私を褒めてくださったので、「許せる傷」です、と返信したのですが、その後「許せる」は良い言葉ではないなーと思いました。
ですので「許せる傷」でなく「褒めたい傷」に訂正します、とメールで追伸しました。
「褒めたい傷」以外はいい言葉ではないと思います。
うっかりキズをつけてしまって、やり直しでとても苦労した額縁もありました。
それは、許せない「傷」……
今後も「傷」には悩むことも多い WAM でしょう。