+ a piece of Works
3月はWAMの額縁を数点使って展示してくださる作家様の個展が3カ所で開催されますが、昨日は三鷹と西荻窪に行って参りました。
初めてのギャラリーの訪問です。
どんな雰囲気のギャラリーかとても楽しみに駅から歩きましたが、途中途中足を止めたくなるお店がたくさんで、さすが西荻窪と思いながらおしゃれな雑貨のお店を曲がると、ホームページで拝見した樹木に覆われたギャラリー「寿庵」さんの丸窓が見えました。
丸窓からは作家様とお客様の姿も見えます。
樹木に囲まれ、落ち着いた木のドアのガラス越しに作家様に会釈。そしてそのドアをそっと開けて、静かにご挨拶して作品を拝見させていただきました。
入ってすぐ右手にハガキのワンちゃんの作品がかけてあり、思ったよりも大きくてインパクトがある作品でした。
あの作品の「目」はハガキで拝見した時から、心に残りましたが、なんとも寂しく奥底が揺さぶられる好きな作品です。
以前観させていただいた心が荒れた子猫の作品の目も印象的で、近づくと引っ掻かれそうなキリキリと悲しい感情を目から感じる作品でした
そして今回のワンちゃんの目は、もう心に収まってしまって表だっては落ち着きのあるように見えながら、でも、心の奥に残るなんともいえない排他的な寂しさを感じます。
明るくて元気な絵もパワーをもらえそうでいいけれど、こういった作品が家に飾ってあったら、寂しい時…悲しい時…エトセトラ…そんな感情に寄り添ってくれる優しいコーナーになりそうです。
色々な感情の目を描ける感性には羨ましくもあり心も打たれます。
残念ながら、決して体験することのできない作家様の心の奥の奥にある世界を、作品を通して外から「感じる」ことが私に唯一出来ること……
そのためには、曇りのない嘘いつわりのない心を準備しておかなくては、と思うWAMでした。
まだ会期中です。
3月10日まで開催しております。
ぜひご覧いただきたく存じます。
ギャラリー「寿庵」ホームページ http://www.iseyajuan.com/
(間違ったホームページをNewsで載せていましたので、3/7に訂正させていただきました)