+ a piece of Works
2019.3 創作日記
右は完成した額縁の写真です。
倒れないように重く重く、と、厚い集成材を使って作りました。
真っ白な漆喰に少しアイボリーにするために顔料を混ぜて色をつけました。
シンプルな真四角の額縁です。
今回の依頼主様はハッキリとしたイメージは持っておられて、それを作ってもらおう、という感じのスタートでした。
額縁に入れるのはキャビネサイズのお写真。
漆喰をご希望です。
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「 額を想定している写真は子どもの写真です。
成長とともに写真の入れ替えを想定しています。
手焼きする写真のため常に白黒写真になります。」
このご注文メールを読んであたたかい気持ちになりました。
お父さんの写された手焼きの子どもさんのお写真を、成長とともに入れ替えて楽しむための額縁……♡
最初のご希望はオーソドックスな薄い四角い漆喰の額縁でした。
もっと幅広いフレームの方がお写真が映えそうです、とお伝えしたら、置く予定の場所が幅が広くないので2方向を広くしたらいかがでしょうか、というとっても面白いアイデアを、寸法入りのラフを添えて送ってくださいました。
そして縦と横に置き換えられるようにしたら、とのアイデアも。
思ったこともない面白い額縁でした!
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依頼主様は二方向におけるようにとの事でしたが、いっそのこと4方向を楽しめたらいいのでは、とアイデアの追加をさせていただいたり、厚さのご意見などいただき、メールのやり取りで完成した額縁です。
入れる写真によって映える置き方があると、完成してから思いました。
そして真っ白でないアイボリーの真四角の額縁はお花もグリーンもそばに置いたらとっても似合いそうな、スタートからはまったく違ったシンプルな素敵な額縁が完成しました。
結構重さがありますし少し奥深いので、普通は入れっぱなしの多いフォトフレームよりずっと取り替える頻度の高い額縁としてこれから活躍してくれそうですので、依頼主様が置いたまま簡単に入れ替えできるように工夫をしました。
幸せな額縁ですね!