+ a piece of Works
ドライフラワーを飾るための作品を作ってみようと思って、2014年の「土×Spirit」の二人展の時に作りましたのが上の写真の作品です。
色々な素材で自由に作るWAMの作品は、手の込んだ技法できっちり作られたり、簡単にはマネできないすごい技術で作られた額縁や工芸品とは違って、手間をかけたとしても手作り感満載で「作品」でなく「雑貨」と思われる方がいてもおかしくないと思います。
雑貨でもいい感じのがたくさん出ていて、この感じでこの価格か〜〜とステキな額縁の安い価格に虚しく思う時もありますが、そんな時は価値のある作品を作るために出来ること、WAMにしかできない事をしていかなくてはいけないな〜〜と深く深く思うのです。
昨年の個展の時に、石膏だけで作った額縁を展示しましたが、石膏でなくても良いのかも、と、たまたま通りがかりで展示を観にいらした方に言いましたら、「いえ、石膏だから良いんです!」とチカラ強く言ってくださった言葉が印象的でした。
「素材の醸し出す力」という事なのでしょう。
嬉しい言葉でした。
上の白い作品はシナベニヤに砂の混じったコンクリートを塗装して、そこに我が家にある真鍮の聖水入れのポット部分を石膏で型取りしてつけて漆喰で完成させました。小さな下の模様も石膏で型取りして貼り付けました。
そして下の作品は先程お話ししました、全て石膏でできた作品です。木を一切使わず石膏を木枠を作って型取りして作った額で、厚さは6〜8ミリくらいですがずっしりとした重みがあります。
その型取りした石膏に、土と漆喰を混ぜた自然のグレー色をのせて完成させました。
飾ったのは雑貨屋さんで安い価格で買った「マグノリア」というお花のプレート。やっぱり雑貨もステキなのがたくさんあります♡
ぴったりだと思い額装してみました。
今、気に入って家に飾っています。
どういう形や出来であっても、心が動かされる作品を作りたいとおもっています。
心動く作品とはどんなのだろうかと考えますが、自分にできることは、これで完成で良い、と思う作品を作ることだけ。
その結果、喜んでくださったら何よりです。
これで良い、と決める自分の基準を信じなければやっていけない…………
そしてその基準も更新していかなければと思っています。
そんな試行錯誤しながら、何かを感じてもらえる作品を生み出していこうと思う創作の日々です。