+ a piece of Works
4月16日の創作日記「チャレンジ」でご紹介させていただいた和の額縁の追記になります。
あれから追加で知人から頼まれたのが色紙への加筆でした。
知人のお母様が書かれた短歌は「母の日記」と題して 一冊の本になりました。
「母」の娘さんご夫婦とお孫さんが、ノートに書き留められた短歌を一冊の本にしようと編集を自分たちでして自費出版したのですが、ご高齢のお母様は大変大変喜ばれ、完成した本を友人知人に送りました。
突然一冊の本を送られた友人知人は、短歌を書いていることを知らなかったようで大変喜んでくださって、感動した!とたくさんお手紙をいただいたそうです。
短歌は初孫が生まれてから書き始められたそうですが、お孫さんのこと以外に3人の娘の事、そして長女だったお母様が終戦直後20歳の時、産まれたばかりの弟を含めた5人の妹弟を残し亡くなってしまった母への思いとその後の苦労のお話、その幼い弟を数ヶ月で亡くされたこと、たくさんいた友人との楽しいキラキラしたひと時、夫の看病と死、娘の病など、一冊のファイルにずっしりとした重さを感じるくらいたくさんの短歌が書かれていたそうです。
その「母の日記」を知人から貰い受けた方が趣味で書道をされていて、日記から三つの短歌を選んで短冊に書いてくださったのをお礼にいただいたとのことで、WAMに額装してほしいと頼まれました。
その後、絵を描き入れてほしいとなり、大変緊張しながら描き込んだのがブルーの短冊の絵です。
知人からは鳥の絵が良いかもしれないとのアイデアをいただきました。
飛んでいる鳥と最初思ったのですが、短歌の内容から飛んでいる鳥でなく、孫にもらった枕に寝ながら幸せを感じている情景が浮かび、おぼろ月夜の枝に止まった鳥の絵にしました。
夜露に濡れたイメージの下草も入れた方がより夜のしっとりしたイメージが出そうと入れてみました。
そのままの何もない色紙よりすごく良いととても喜んでくださって、絵は得意でなく下書きもできないので緊張のチャレンジでしたがホッといたしました♡
お母様はその自費出版後に亡くなりましたが、知人は親孝行ができて良かった!との事。今回の額装も短歌から伝わってきますお孫さんへの愛情を感じながらの創作でした。