+ a piece of Works
瓶 史子 「二人で踊る」
以前もご紹介した事がありますが、時折アップして日の目を見せてあげたい2014年の初二人展・横浜山手111番館での「 土 × Spiri 」での作品。
二人展が決まってから、絵を描く友人とどんな作品をどんな額装でどんな感じに展示するか色々話し合いましたが、作品を見せてもらった時にスケッチブックに挟まったままのこの作品を見て、すごく面白いから展示しよう!と提案しました。
ただ楽しんで描いただけだから、との事でしたが、誰にでも描ける絵ではなく、楽しんで描いたのが伝わる作品でした。
ただし他のと違って画用紙に描かれていたので、今回はアクリルを使った額縁を作るつもりもなく、テーマどおり土や漆喰をメインに考えていたのでどう額装しようか考えたのですが、裏板を貼り、周囲を少し色をつけて浮かせてみることにしました。
普通なら絵に加工したりはできない立場ですが、この時はお互い初めてで、友人同士という事もありただひたすら良いものを、との思いで動いていた日々だったなーと思い出します。
形も楽しい額装にしてみたくて、四角でない動きのあるイメージに。
厚い板を土台にして寒冷紗という荒い布を剥がれ留めに貼り付けてから、藁と生石灰を混ぜた土をコテで塗り重ねていきました。
最後は立体を貼り付けてポップな感じに完成です。
今は欠けて藁が見えていますが、それもまたホッとするような自然素材の味でしょうか。
友人には「 まさかいつか展示される時が来る作品とは思わなかったから、嬉しい!」と言ってもらえて何よりでした。
ですがスケッチブックにはまだまだ日の目を見ていない素敵な作品がたくさん!
オリジナルの絵が描けないWAMにとっては、もったいないな〜〜面白い絵だな〜〜と言いながら、二人展がなかったらみることがなかった数々の作品を眺めながらのまったりとした楽しい時間を過ごしたのでした。
その後、人生初の忙殺の数ヶ月が訪れることを考えもせず……