+ a piece of Works
前回ご紹介した建築家、藤森照信さんの作品について、有名な建築家が評した言葉があります。
「見たことないけど懐かしい……」
TVで色々な作品を拝見した時、まさにそう感じました。素材が自然素材だったり植物だったり風化した木材だったり……でも、形がとにかくユニークで笑ってしまうけれどホッとする作品の数々です。( 笑ってしまう作品、ぜひ検索してみてください)
藤森照信さんみたいに冒険したらさすがに落ち着かないですが、WAMの額縁は「見たことないけど懐かしい」を目指しているんです。
もしくは「 どこかで見たことあるような懐かしい感じ 」…………そんな作品を作りたいと思っています。
昨年の12月、インスタグラムでWAMのチークの十字架をアップしてくださった方がいて、それをみた方がホームページのお問い合わせからご依頼をしてくださいました。ローマの古書店で購入したデッサンを額装して欲しいというご希望です。
その頃、漆喰やら金属やら色々作っていたのですが、ただ一つ木を使ったオーソドックスな懐かしい額縁を作ったことがなく、いつか作ってみたいと思っていました。
そのデッサンを見た時、これはシックなオーソドックスな額縁が一番似合うと感じ、依頼主様もそれがいいとのことで決まりました。新しいところが一切ない昔からある額縁の王道のような額縁です。
テーマは「 外国の小さな蚤の市で見つけたアンティークの額縁 」にしました。
( 2月の創作日記にアップした作品です)
このデッサンはご出産のお祝いとしてプレゼントなさるとのことで、後ろにお子様のお誕生日とお名前を刻みました。
依頼主様は完成した作品をとても喜んでくださったのですが、私にとっても 「 オーソドックスな懐かしい…を作りたい 」を満足させることができた作品になりました。
そして、ありがたいことにすぐにまたご依頼を頂いたのですが、送っていただいた画像をみた瞬間こころが踊りました。
古い味のあるのが大好きなWAMにとって嬉しい、まさにレトロそのもの!ましてや大好きな真鍮です♡
それを額装できるなんて♡!という気持ちでした。
そのレトロな品が届いたのが3月初めで、そこから製作がスタートしたのですが、まさか11月末に納品になるとは思いもせず…………(つづく)