+ a piece of Works
2019.12 創作日記
送られてきました画像はとっても魅力的でした*・゜゚・*:.。..。.
額装しても良い感じになりそうなカタログ写真にメッセージが添えられ、とても大事な形見のお品物だとわかり………
「ぜひ作らせていただきたいです!」と熱いラブコールを送信させていただいて、後日、専用の桐の箱の赤の別珍に大事に納められた「鉗子」が送られてきました。
「 明治44年に手術器械器具の工房を立ち上げた祖父が、医師と共同開発した鉗子です。
戦後GHQの軍医によって米国で広まり、その一本が戻ってきた次第です。」
依頼主様の会社は医療関係の器具の開発などをされていて、まさに会社にとっては宝物です。
楽しみな反面、大事なものをお預かりして、何かあってはならない;;; との緊張も同時に湧いてきました。
もちろん、どんな作品も大事なものですので緊張しつつ保管にはとても気を使っているのですが、立体ということと歴史のある大事なもの……初めて尽くしのご依頼に気持ち引き締まる思いです。
どんな額装にするか………色々なアイデアを次々と出し合いながら煮詰めていく感じになりました。
依頼主様は、海外の博物館のホームページや立体を額装した画像など、完成までの間に幾つもの資料を送ってくださって、「ゆっくりじっくり取り組んでください」「良いものを作りたいだけです」というメッセージにもお祖父様への思いが伝わってきます。
自分の感覚・経験を信じお受けした事でしたが、同時に、気に入っていただけるのが作れるのだろうか ;;; との思いも湧いてくる「初めて尽くし」のご依頼です。