+ a piece of Works
2020.1 創作日記
先日お知らせでお伝えしたWAMの個展ハガキの右下の作品は鉄のようですが鉄ではあリません。
「深い海底に沈んだ昔の船に飾られていた鉄の飾り….発見された時は錆びてボロボロ」みたいなイメージで作ってみました。
樹脂の金属補修用が硬くなるようなので、メーカーにも聞いてみましたら、金属のように硬くなるとのことだったので、石膏を削って型取りすることにしました。
でもいざ固まって石膏がポロっと取れるかと思ったら、しっかりくっついてしまっていました;;;
つかないように色々対策していたのですが……チャレンジに失敗はつきもの。
今度はどう作ったら良いかなど、後々役に立つこともあるものです。
いざ石膏を剥がそうとしたら、壊れないと思っていたのにかたちが細すぎたようでチカラを入れれば欠けてしまいます。
そこで程よく欠けさせるために、壊れすぎないようにひたすらコツコツと石膏を剥がしていくことに。
コツコツ…
コツコツ…
時折、ポロッと大きく剥がれ
また
コツコツ…
コツコツ…
あれ〜〜なんだか化石の発掘しているみたい ;;;
きれいに石膏からはずせると思っていた最初の計画では、剥がした後に樹脂を混ぜた土をまぶして鉄錆で膨らんだイメージにしようと思っていたのですが、結果、偶然に欠けてしまったり、わざとかけさせたりしながら、土を使わなくても石膏もほどよく残せて、最後に鉄錆塗装で完成となりました。
下の写真は「発掘」前の裏側。 表は石膏で覆われて真っ白です。
化石発掘キットというのが売っているようです。ほどよく剥がれるので、その体験をしたい方にはおすすめ^ ^
普通、額縁製作で使われる言葉は「彫る」ですが、この額縁は「掘る」でした。