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先にInstagramで製作過程をアップしていますが、来年に向けて作家様に送る額縁、予定より遅れてしまいましたが無事完成しました。
インスタで日々のアップ、創作日記でまとめてアップ、そんな形になりつつあるこの頃です。
アクセントの十字架と窓周りの四隅は作る型が小さく薄いので、丈夫そうなエポキシパテの金属の方を使いました。
金継ぎはやったことはないのですが金属のエポキシパテを使われるかたもいるそうです。
エポキシパテで作った飾りの塗装は鉄錆風にするために、画材店で売られている細かい土の粉とアクリルジェッソを使いました。
赤錆が擦れて鉄の凸部分だけ下の黒い錆びた色が出てきたイメージ
以前は本当に鉄錆が酸化して赤錆に変わる一液二液と塗る塗装を使っていました。
時に応じて臨機応変に使い分けていこうと思います。
フレームの左右はサイドから見て真っ直ぐではなく真ん中が低くなっています。
真っ直ぐよりも繊細なイメージがしますし重さがなくなって絵の邪魔をしない気がして。
ラフ案ではもっと小さく作ろうと思っていましたが、小さすぎると感じ大きめにして製作しました。
ヨーロッパの蚤の市で偶然見つけた額縁のイメージです♡
「ラピス時間」にてテンペラ画の模写をスタートさせましたが、顔料のホワイトに何を使おうか迷った時「シルバーホワイトなら虫が来ないから」とのことでシルバーホワイトを使うことにしました。
シルバーホワイトは取扱注意の✖️の印が入っています。
傷とかあれば良くないからなるべく手に付かないように、との言葉にあらためてちょっぴリ緊張感;;;
我が家の顔料ではどんな危険性があるのか、帰ってから✖️マークの顔料を見てみました。
油絵・透明水彩・アクリルなどの絵の具は安全だそうですし、危険マークの✖️が入っていても危険性は非常に弱いとのことで今は安心して使えますが、
過去の歴史には非常に危険な鉱物や金属を材料にした顔料が作られていたそう。
「危険な顔料」で検索してみたら題名もアップした作品にも心惹かれるブログを見つけました。
Shiva's artさんのブログの『歴史に残る危険な「色」』
この題名とお写真、そのまま引用させていただきました。
(パリスグリーン使用の絵画)
(鉛白使用の絵画)
「Shiva's art 』さんのブログより
19世紀にドイツで生産されていた人工顔料の「パリスグリーン」は、その鮮やかな緑色で絵の具や家具、建築用顔料など幅広く使われていたそうです。
しかしヒ素由来の強い毒性を持っていて使用者をヒ素中毒にしてしまう恐ろしい「色」だったそう。
かのナポレオンもパリスグリーンを寝室の壁紙に使用して、毒の影響を受けたと言われていたそうです。
「鉛白」は鉛中毒
発色の良さからルノワールなど多くの画家に使用されてきたそうです。
(オレンジ色のイメージ写真)
鮮やかな色合いの食器が人気になり大ヒットを記録した陶器食器もウラン酸化物を使用していて、高い放射能が検知されたそうです。
今も危険を承知でのコレクターがいるとのこと。
歴史の中で、上記の 白・緑・オレンジに関しては人を死に至らしめてきたとして法律で使用を禁じた「危険な色」だったそうです
危険とわかっていても禁じられるまで使い続けていた鉛白の持つ密度・不透明度・温かなトーンに魅せられた画家達
危険ではないけれど、あの「金」よりも貴重と言われ、画家フェルメールの家族を借金の泥沼に陥れたという顔料「ウルトラマリン」
どうにもならないとわかっていてもその魅力に引き込まれて心が病んでしまう恋愛のようだなぁ と
ちょっぴり切ない記事でした。
「shiva's art」
https://shivasart.net/blog/1529/