+ News + a piece of Works
2020年も今日で終わりですね!
思いもかけない出来事に翻弄された一年でしたが、その渦の中で、どうしたら心地よく自分らしくいられるかを模索された方がどれだけ多かったことでしょう。
私は家での作業ですのでひどく生活が変わることなくいられたのは幸いでした。
額縁をお仕事として少し経験を積んだ今、イメージ通りに完成させるまでの作業をずいぶんハッキリとシュミレーションできるようになりましたが、常に頭にあるのは「知らないことがたくさんある」という事。
あるのは少しかじったくらいに習った額縁の基本とチャレンジした経験から学んだ事だけです。
時折落ち込むこともありますが、知らないということがかえって「自分らしく」させてくれるのでは、と思うこともあります。
知らないからこそ無謀なチャレンジもでき、その経験によって新しい知識を手に入れることができましたから。
これをこうして使ってみたらどうなるのかな?
キレイに作ってみたけれどこれを壊したその先の景色を見てみたい!
そんな好奇心が、そこまで費やした過程が無駄になったとしても、その先の景色を見れたなら結果失敗したとしてもまた作り直せばいい!と思わせてくれました。
知ることで自由に動けることもあります。
来年も「知らない」を知る努力をしつつ、興味あることにチャレンジしていこうと思います♡
今年も拙い日記を読んでくださって
ありがとうございました♡
前回額装案に使った絵葉書は大阪のアンティークのお店で数枚購入した中の一枚ですが、どこかにいく機会あればアンティークショップを検索して行ってみたいくらい、ワクワクな好きな空間です。
函館の見晴らしのいい高台にあるお店では壊れた銅のヤカンを購入し、リュックに詰めて帰ってきました。
たまたま同じヤカンをネットでみつけメーカーに修理してもらったのですが、藤巻部分も綺麗に巻き直してくれて今はちゃんと活躍しています。
ネットで安い修理代だったので問い合わせてみたら、自社製品でないと修理できないと断られたのですが、よくよく調べたらそのメーカーの製品とよく似ています。
画像を送って修理していただけることになったエピソードも思い出となりました。
アンティークショップでは飾るものではなく使えるものを買うことが多く、味わいのあるお気に入りを安く買えたらベストですね!
一緒に飛行機に乗って帰ってきたヤカンです。
思い出も詰めて♡
ラフ案は今まで色々に描いてきましたが、最近は上のかたちが気に入っています。
写真はアンティークの絵ハガキの額縁デザイン。
作品を写真に撮ってA4サイズに1点を印刷してそこに描くこともありますが、小さく印刷してみるともっともっと自由にアイデアを考えることができると感じます。
奇想天外なデザインもこの大きさならあっという間に描けますから♡
作品の縮小写真をクロッキー帖に貼り付けて一度ざっくり次々と描いていって、フレームの幅と絵のバランスやデザインを検討し、いくつか良い案ができれば上の写真のようにきれいに描いて、依頼主様に送ります。
選んでいただいた一点もしくは数点を、今度は実寸で詳細なデザインを描き見ていただいてから製作に取りかかれば、依頼主様も安心して待っていただけると思います。
いかにイメージを正確に伝えるかはとっても大事なことですので、完成のイメージが掴みやすいように素材写真もいくつか添付。
却下になったラフ案もアイデアのヒントに今後役立つこともありますので、保存するのにもちょうどよい大きさです♡
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ラフ案を描く時は、まずは心が自由に♡
手も自由に♡
そのためには心地良いラフ案の大きさを選ぶことからスタートです。
お教室での作品の仕上げを進めていますがと、彫刻刀の使い方も本当〜に少しづつですが、慣れてきた気がします。
複雑にして手間をかけたデザインですが、その製作過程で時折いただく一言のアドバイスがとても役に立っていて簡単に終わらせず複雑にしてよかったな〜と思います。
以前、「研いでいない彫刻刀で彫ったみたいな仕上がりだから頑張って研いでみて、きっとできるから」との一言で、諦めて奥に仕舞い込んでいた砥石を出してきて研いでみました。
うまく砥げないのもありますが、時折いい感じに彫れるようになったのもあり、諦めていただけにそんな時はとっても嬉しく♡
一言頂けてよかったと思います。
ダメな彫刻刀にしたらどうしよう;;;と尻込みしていた研ぎでしたが
よくよく考えてみれば、そんなに怖がる事ではなく失敗したらまたメーカーに送って研いでもらえば良いことだし、切れるまであれこれやって研いでみる、という事だけなんだなぁ〜と
諦めていたこと、できなかったことが少しでもできるようになって嬉しいです♡
4面同じデザインなので、時折彫っている場所を間違える時があり;;;
彫りの高さや大きさの見本にするところと彫っているところの目印に緑のメンディングテープを貼っています
お教室では額縁は彫刻しやすい柔らかめの木を使っています。
彫りのラインをスッキリきれいなラインにするため、彫刻刀を木槌で叩いて一回で深めに刃を入れるのですが、日本の彫刻刀は叩くようにできていません。
木槌で叩くこともできるドイツの彫刻刀が手に入りにくく、とりあえず日本製の安めのをネットで見つけたのですが、偶然にも以前購入した藤巻の彫刻刀とおんなじメーカーでした。
メーカーとしては不本意な使いかたかもしれません
m(_ _)m;;;
でも価格の割に普通に使ってもとても切れ味がよく、重宝しています。
今は木槌の代わりに金属の金槌をつかっていますが、少しづつ揃えていきたいと思います。