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2020-08-10 17:11:00
我が家に飾ってある写真の作品は、随分前に鵠沼の絵画教室で絵画修復を仕事にしている先生からテンペラ画の技法を習いながら描いた作品です。
中にはグリーンの布を貼り、古材の額縁に入れました。
古材の魅力は、長い間、雨風お日様にさらされて木材のエッジや表面も角が取れたり割れたりと優しい風合いに、そして何より塗装では出せないグレーに変色していることでしょう。
その古材の色を表す「シルバーグレー」という言葉があることを最近知りました。
我が家の外壁は「WillWall」という防火防腐の木材を使っているのですが、結構薄い板ですので建てて18年の間に反ったりしているところもあります。
メンテナンスも気になり木の外壁を得意とする鎌倉の工務店にみていただいたのですが、今まで必ず木材部分も塗装と言われていたのにその業者様は「この木材は塗装しなくてよく、かえって塗装してはいけない」との事でした。
18年でまだまだ茶色い色ですが、いずれ「シルバーグレー」に変わっていきますよ、と教わりました。
反り返っている部分も、「それが木材ですから」とのことで、モルタル部分の塗装と木の部分は反りのひどいところだけ交換するだけとなりました。
経年劣化を楽しむ、反っても木材だから当たり前、ということを建築業者様からお聞きするとは思わず、とってもとっても嬉しい誤算でした♡
WAMでは経年劣化風に製作することが多いのですが、その経年劣化を我が家の外壁で楽しむことが出来るとは思いもしなかったことです。
その業者様と出会ったおかげ様で、メンテナンスしなければ ;;; と、ずっと心配していた木の外壁が、これから少しづつ「シルバーグレー」色に変わっていく楽しみに変えることができました。