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今までで一番縦横の長さが違う大きな額縁を製作させていただきました。
ポスター額縁の依頼は初めてでしたが、以前、古典額縁他の習い事をしている「ラピス」で写真額縁の製作の経験があったので、湿気を入れないなど気をつけて製作しました。
すごい横長なのでオーソドックスな比率よりも湿気の影響を受けそうで、ポスターの下には湿気を調整してくれる紙を入れて、ポスターとアクリルの間を開けるために濃茶にステイン塗装した木材を挟み込み、湿気を入れないようテープでしっかり封印!
封印前にはハズキのメガネをかけて、息を止めるようにホコリチェック!
後で見つけてやり直しの残念な思いをしないように;;;
依頼主さまは海外赴任先でこのポスターを購入されたそうですが、その後10年間丸めて保管していらしたとのこと。
ご縁あって今回の額装をお引き受けすることになりました。
布を使いたいというご希望があったので、ポスターに似合うようにアクセントとして刃先に布を使い、周囲のフレームの型とアクセントの布の茶色いステイン塗装の色合いは見本を作って選んでいただきました。
使った木材はナラ材。
家の近くに大きな倉庫でアンティーク家具を修理やリメイクして販売している家具さんがあるのですが、そのお店の方がナラを買いに来ていると、材木屋さんが言っていました。
確かに、きれいな木目がはっきりと出ているナラのアンティーク家具は多いかもと思いました。
残念なことにナラ材は不足しているそうです。
今回は製材の時のギザギザをアクセントに使ったのですが、手持ちのナラのギザギザはフレームの必要寸法ギリギリでしたので余計に切断に失敗してはいけない;;; と緊張しての製作となりました。
後ろは金具を使わない構造にして、紐は左右だけなら横長すぎて伸びてしまうので、一度ストッパーに引っかけて長さを短くしました。
長いポスターならではの思考錯誤もありましたが、良い経験となりました♡
「家にピッタリでした!とっても気に入っています!」
とあたたかなメッセージをいただき、裏打ちのことなど未経験も多く感じた製作となりましたが無事に納品することができてホッといたしました。
これからご家族の思い出のポスターを楽しまれる事と思いますが、そのお手伝いができて幸いでした✨