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2023-02-26 08:21:00
秋の作家様の個展に向けて作った2点の額縁。
上は木目を出したくて、エンジュという木を使いました。
ステインのホワイトとアクリルガッシュでムラに仕上げようと思いましたが、先にステインのチークを塗装してからアクリルガッシュのオフホワイトを薄めて塗ってみたらなんだか可愛らしい色になり、作家様の作品にとっても似合いそうなので2回の塗装でストップしました。
小さなお花の盛り上げた模様はパスティーリャ装飾と言って、膠を混ぜた石膏で凸に描いてアクセントとしました。
ヤスリかけた時に白い下地では目立つので顔料を混ぜましたが、チーク塗装で茶色ものせたので奥深い色になったと思います♡
もう一点は、古典額縁。
これはエッジをソフトなラインにするのとアンティークの経年の風合いを出すため膠と石膏を混ぜ、全体を塗装。
やはりアンティーク仕上げの欠けなどで白地が見えたら目立つので、松煙という漆喰を黒にする松の煤(すす)を混ぜてグレーの地色に
パスティーリャ装飾も同じグレーで描いて、仕上げは膠と黒ボーロを混ぜて数回塗装。
サイドは全部黒でなくチーク色の木の部分も残して完成にしました。
マットを使わず窓全部に作品を描きたいとのことでしたので今回は隠れマットを制作。
2mmのシナベニヤのサイドを1ミリに削って張り合わせていますのと、紙ではないので強度もしっかりしています。
作家様がとても気に入ってくださって、どんな作品を合わせようかワクワクします♪と言ってくださった言葉は何よりの励みになりました♡