+ News + a piece of Works
〈星が溶けてなくなる夜に〉二人展作品
title 「幻想曲」
H 365 × W 184 × D20
「この作品は、額縁を先に作っていただき、それに合わせて描いた作品です。
西洋のアンティーク風な、ベージュグレーの優しい風合いの額縁だったので、あえて作品も同系色の落ち着いたトーンの作品にまとめてみました。」
「 作品はパリのインスピレーションによって描かれた街並みに佇む少女を描いています。
両手に抱えた花束から、少女のドレスの模様のように花びらが散っています。」
marie.gallery より
アンティークの鏡のはいった額縁を参考にしました。
上の部分が個性的な形なので絵には不向きかな、とも思いましたが、ただの丸いドーム型ではなくかわいらしい感じもしたので、さらに作家様の描く少女の世界観に似合うように模様も入れてみました。
出来上がった作品は、作家様のコメントの通りに同系色の作品が額縁にマッチして、シックな大人っぽい作品になりましたが、花びらの散った青いドレスがとても印象的でかわいらしさと華やかさもすごくある作品だと思います♡
木目をアクセントにしたいと思い、木目のはっきりした「槐(えんじゅ)」を使いました。
もっと白っぽく仕上げてほんのり木目が見えるイメージの予定でしたが、ステインのチークを下地にしてステインのホワイトを一回塗装したらとてもかわいらしい色になったので、そこで完成としました。
アクセントに「パスティーリャ技法(Pastiglia)」という盛り上げ模様にしたのですが、「盛り上げ模様にステインを塗る」という初めての試みで、薄いピンクの下地だったからか、ホワイトの塗装で古びた良い感じになって、思わぬ嬉しい完成となりました。
槐は色の濃い木です。
他の木に同じ手順で塗装をしてもまた違った色になると思いますので、一期一会で楽しみたいと思います。