+ News + a piece of Works
秋の作家様の個展に向けて作った2点の額縁。
上は木目を出したくて、エンジュという木を使いました。
ステインのホワイトとアクリルガッシュでムラに仕上げようと思いましたが、先にステインのチークを塗装してからアクリルガッシュのオフホワイトを薄めて塗ってみたらなんだか可愛らしい色になり、作家様の作品にとっても似合いそうなので2回の塗装でストップしました。
小さなお花の盛り上げた模様はパスティーリャ装飾と言って、膠を混ぜた石膏で凸に描いてアクセントとしました。
ヤスリかけた時に白い下地では目立つので顔料を混ぜましたが、チーク塗装で茶色ものせたので奥深い色になったと思います♡
もう一点は、古典額縁。
これはエッジをソフトなラインにするのとアンティークの経年の風合いを出すため膠と石膏を混ぜ、全体を塗装。
やはりアンティーク仕上げの欠けなどで白地が見えたら目立つので、松煙という漆喰を黒にする松の煤(すす)を混ぜてグレーの地色に
パスティーリャ装飾も同じグレーで描いて、仕上げは膠と黒ボーロを混ぜて数回塗装。
サイドは全部黒でなくチーク色の木の部分も残して完成にしました。
マットを使わず窓全部に作品を描きたいとのことでしたので今回は隠れマットを制作。
2mmのシナベニヤのサイドを1ミリに削って張り合わせていますのと、紙ではないので強度もしっかりしています。
作家様がとても気に入ってくださって、どんな作品を合わせようかワクワクします♪と言ってくださった言葉は何よりの励みになりました♡
「醒めない夢」 marie
いよいよ今年となったmarie様の個展。
全ての額縁を作らせていただく予定で少しづつ制作を進めています。
Instagramに度々登場しているエピソードは、なんだか気に入らなかったのは木目だった;; とアドバイスで気付かせていただき、木目をなくすために茶色から黒に塗り替えしたこと。
柔らかいレッドシダーを使いましたが、同じ木でも木目があるかないかでここまでイメージが変わることを教えてもらった額縁でした。
後ろ姿も黒にしようかと思いましたが、かえってこのままが裏っぽくて古びていて良いかもとそのままに。
結果、黒く塗り直しした額縁は黒に似合うとのことで赤いドレスの少女が描かれることとなり、作家様も久しぶりに赤い色を選ばれたとのこと。
そして縦長の画面だったので人物を二人にしたそうです。
立ち姿も珍しい作品と思いましたが、もともと可愛いい少女を描くのが得意な作家様ですが、さらに足元の形が少女の可愛らしさを表現していてとてもかわいい作品だと思います。
秋にはぜひ、この赤いドレスの双子の少女に会いに行っていただけたら嬉しいです♡
https://instagram.com/marie.gallery_?igshid=YmMyMTA2M2Y=
「天才ピアニスト・ブーニン 9年の空白を超えて〜復帰公演」より
上手くできないな〜とおもいつつ、作業を終えての夜…
録画しておいた番組のこのシーンの言葉がタイムリーで心に残りました。
ピアニストのブーニンは19歳でショパン国際コンクールで優勝。それからずっとピアニストとして活動していたのですが、ある日左手が動かなくなり、9年間活動を休止していたそうです。
けれどそれを乗り越えて日本でコンサートを開催。
リハビリをしつつでまだまだ昔のようには弾けないけれど、そんな状況であっても美しい演奏はできるという思いに至った言葉がとても前向きで素敵でした✨
額縁は教室でたった数点を習っただけでしたので、額縁制作しているなら誰でも知っている当たり前のことを知らないことがある…;;;との思いはいつもあり、その事が時折心を不安にさせます。
あるのは、試行錯誤した経験と失敗して身につけた色々……
以前は素晴らしい演奏ができていたブーニンさんとは状況が全く違いますが、「美しさ」は技術だけではないとの思いを励みに、さらに学びつつもWAMの思う「美しい」額縁制作をしていきたいとおもいます。
今年もよろしくお願いいたします♡
ご依頼いただいた作品は「青の回廊」という題名でした。
お城をイメージした額縁も良いかもとのご提案もあり上のラフを考え、全部で5案のラフを出させていただきました。
結果、一番のおすすめと書いた上のラフを選んでくださって嬉しかったです♡
「青の回廊」 永吉香里展 -夢想の為の装置-
個展が終了してからのアップになってしまいましたが、作品から額縁に回廊が続くイメージで完成させました。
個性的な型ではありますが、あまり強くならないよう段差もほんの少しつけただけですので、他の作品に入れ替えることもできますとお伝えしました。
窓周りの金属も外すこともできます。
簡単なラフからもう一度見直して考えてみるのですが、一番最初に描いたラフが良いことが多いという…
今回も一番最初の鉛筆ラフ案に決定でした。
木材はスプルース材。
耐水性も比較的高いとのことでまな板や桶に使われていて、出来が良いのはピアノの饗材やギターやバイオリンにも使われているそうです。
縦の木目のラインが階段の直線ラインに似合うと思い使うことにしました。
一度塗装してヤスリをかけた状態から
ステイン塗装していきました。
最後は作家様のもう少し濃いめにというアドバイスで完成させた「回廊の額縁」
お城のようにも見えますね!
他の案のも一点製作してみました。
日本画の画材で売っている白土は大好きな色。
樹脂膠と混ぜる時の濃度はまだ試行錯誤中ではありますが、ちょっぴり扱えるようになってきたかなぁと思えるこの頃です。





















