+ News + a piece of Works
お礼が遅くなりましたが、10月25日〜31日まで銀座月光荘でのラピス展も好評のうちに無事終了いたしました。
ご来場いただいた方々ありがとうございました。
私も一日だけ3時間半お当番で在廊しましたが、色々な方々とお話しできてとっても楽しい有意義な時間をおかげさまで過ごすことができました。
お歳の方であっても目がキラキラとして前向きで、これから額縁を習ってみたい方とか、今作っている額縁を見せていただいた方とか素敵な方々ばかりで、お話ししていても楽しく元気をいただいた3時間半でした。
今は個展や友人との展示もどこかセーブしていて、自身の個展でたくさんの方々とお会い出来たことお話しできたことがとっても楽しかったことが思い出された今回の機会でした。
ズルズルと長くかかった彫刻の作品もやっと終了して展示することができホッとしました。
少しくどすぎた感の額縁ですが、過程で色々学ぶことができたのでよしとして次に生かしていきたいと思います。
木地 : アユース材
仕上げ : アクリル
窓枠内仕上げ : エンジュ材 土絵の具 (イタリアベンガラ)
金箔仕上げ予定でしたが、変更してブラックに茶色を混ぜたアクリルで仕上げました。黒ではきついかなと茶色を混ぜたことで日本のアンティークの家具の色になって嬉しい誤算でした。
今まで作った色だった気がしますが、なぜか今回そう感じたのはこの額縁のオーソドックスなデザインのせいなのかな?
今度はアンティーク家具を意識して、またこの色で製作をしてみたいです。
下地に黄色→朱赤 を塗装して 最後にスチールウールという細かい金属のたわしで表面を擦って下地の赤を出しました。
スチールウールの事も今回知ることができ、まだまだ知らないことがたくさんあるなと思いました。
ラピスは当分やめられません;;;
最初に入ったお店は上と別店舗の小さなお店でした。
アンティークショップでも雑多な感じの気取っていない何かお得な宝物の匂いがしそうな店構え。
やっぱり色々あって楽しいお店でしたが、お店の方とお話ししていたら素晴らしい記録のノートを見せてくれました♡
過去に買っていただいたアンティークや色々な品々をノートに記帳しているとのことで、見させていただいてびっくり!のとっても良い感じの絵と文字がびっしりの記録帳でした。
ほんの1ページだけではもったいないくらい魅力的なページがたくさん!
その時点でホームページに載せさせてください!
とお願いして本を持ってポーズまでしていただいちゃって;;
なんだか取材みたいになっていた時間でしたが。
すぐそばにもう一店舗あるけど見てみる?と言われて「行きます!行きます!」とワクワク!!!
先にアップした古民家の二階建てのお店「時代屋」は夜には居酒屋になるそうですが、昼間はそこで絵を描いていらっしゃって描きかけの作品がテーブルにあり、完成作品を見ても画家様と言って良いくらいとっても素晴らしい作品でした。
あーだからあのノートの絵がお上手だったのね!と納得。
たくさんの品々のお話しをお聞きしながら、とっても楽しい時間を過ごすことができました。お顔も名刺もOKとのことでアップさせていただきました。
まだまだお見せできていないシーンやお聞きした楽しいお話しがたくさんですが、ここにはアップしないので松崎に行かれて直接お聞きくださったらと思います。
宿泊したホテル「まつざき荘」のすぐそばにあります。
ぜひぜひ立ち寄っていただきたい楽しいお店です♡
ずっと気にしていたことがありました。
15年ほど前の事です。
家を新築して数年後、今ならきっと何かあってもそれも運命だと受け入れようと思えますが、当時は引っ越しした日が良くないと言われてすごく気になり、吉方位にお水を取りに行く「お水取り」で伊豆半島の松崎町の神社に行きました。
その神社ですごく印象に残ったのが、入ってすぐの手や口を清める水場「手水舎(てみずや)」でした。
ガラスか何かで作られた目の龍の口から水が出ていて、龍の周りは苔むしていて植物も生えて風情 というより何かパワーがあるような佇まいでした。
その後お参りしたのですが、ちょうど娘の大学受験がありそのお願いもして、目的のお水も汲んで帰りました。
無事に娘は合格したのですが、その後にお礼に行っていないことがずっとずっと気がかりで、今回思い切って行くことにしたのです。
またあの手水舎も見てみたいという気持ちもすごくありました。
手水舎自体がもうなんとも感動的な佇まいで、龍も相変わらず苔むして15年前と変わっていませんでした。
なんと!足と腰に効く神様もいることを知り、3月に足と腰椎圧迫骨折をして今も少し不自由な私には、ずっと気にしていたけれど、今がお参りのベストタイミングだったのかもしれない♡と思いました。
しっかりお参りさせていただきました。
その神社のすぐそばには、漆喰の名工で漆喰鏝絵という独自の分野を築いた「入江長八」の美術館もあります。
そのまたすぐ向かいにあるお寺の天井の龍の作品にも15年ぶりに出会うことができ、当時は漆喰の額縁を作るなんて思いもせずに眺めていたんだな〜と感慨深く思うひとときでした。
電車とバスを乗り継いで日帰りがギリギリだった記憶があるので 、松崎町にある町営のとってもきれいなホテルに一泊して翌日も散策してみました。
部屋から見る海の景色が最高だった〜〜♡
実は人生初の一人旅でしたが、すごく面白い出会いもあってとっても楽しい旅となりました。
また次回松崎町第二弾をご紹介したいと思います。
松崎町はコンパクトながら、きれいな海があり山があり漁師町でもあり、歴史もあるナマコ壁の建物が点在していてとっても風情があり、すごく好きな町になりました。
伊那下神社
国民宿舎 まつざき荘
2021 LAPIS展「心の遠近」
- 古典技法の探究者たち -
10月25日(月)〜31日(日)
11:00~18:00 (最終日は15:30まで)
月光荘 画室 Ⅱ
WAMは「創作額縁」の名の通り素材にこだわらずチャレンジも含めて製作をしておりますが、額縁の基本をきちんと身につける必要も感じて教室に通っています。
本場イタリアの学校で学び、さらに職人の元で修行していらした古典額縁のプロの先生の元、あまり通えていないので身についてはいませんが、少しの時間でも学んだことがたくさんあり通ってよかったと思います。
そのお教室「LAPIS」のグループ展が銀座の老舗「月光荘」で開催されます。
今回は会場でQRコードを読み取っていただけましたら、作品の素材や仕上げや出典元、それぞれの制作者のメッセージも読むことができますので、手間ひまかけて製作してこられた生徒さんや講師の方々ひとつひとつの作品を目の前にしながら楽しんでいただけると思います。
以下は Atelier LAPIS の主宰者 筒井祥之先生のコメントです。
「心の遠近」
「近親者」という言葉があるように、人は近くのものには親しみを持ち「親近感」を抱くとも言います。
今、私達は実際に観ることや、触れるものには親しみを感じ、逆に夢や憧れ、ときめきなどには、身近なものや目の前のものより遥かなもの、遠くのものに感じます。
「星に願いを」の思いは、星が何億光年の彼方にあればこそ感じるものです。
遠くにある古典の思考や技巧に対して憧れを持ち、それを私達の身近に親しみを持って感じていただきたいという思いから今回のテーマ「心の遠近」としました。
作品と共に制作者のメッセージも含めて、どうぞゆっくりとご覧ください。
Atelier LAPIS主宰者 筒井祥之
WAMが散々創作日記でご紹介してきた時間かけすぎな一点、やっと完成して展示されます。
とてもいい感じにでき満足です♡
古典額縁の本物のパワーに溢れた作品の数々を楽しんでいただけると思います。
どうぞお時間ありましたらいらしてくださいませ。
Atelier RAPIS http://atelier-lapis.main.jp/