+ News + a piece of Works
瓶 史子 「青い鳥の棲家」
パネル・和紙・アクリル
今回のトレータイプの額縁は仮額のような細いフレームを作家様が希望されました。
作品が大きくないので幅のあるフレームでもいいのですが、個展などでたくさん作品を展示したいときには額縁が目立たないので、会場の空気を作品のカラーで満たすことができる額縁です。
壁と絵の間に細いフレームでワンクッション置くことで絵が後ろの壁から切り取られて、より絵に集中して世界観を感じることができると思いました。
一種類の角材から切り出した細いフレームは単調になりがちですが、このフレームは合板の重なったところを見せて作ってありますので、さりげないアクセントになりました。
絵の下も、見えないけれどワームグレーを塗装してありますが、作品を小さくして後ろの色もいかすこともでき、作品によっては大胆な色も似合うと思います。
今回アクリルは使っていませんが、このトレータイプはフレーム部分を作品よりすこし高くしておけば、いずれ必要なとき上からアクリルを置いて四隅をネジや角を保護する金具など使って止めることもできます。
デザインとしてもいいアクセントになりますが、もちろん、ネジも四隅の金具もそのままでなくサビ塗装や何かを施すなどして遊ぶこともできるのは良いですね!
瓶 史子 「Wall」
パネルに和紙・mixd
同じトレータイプですが、古木を使い、塗装もステインをムラ塗装してあります。
トレーは色々に変身できる額縁です。
絵だけでなく、色々に使えるトレー型。
ドライフラワー・厚さのない立体・ちょっとフックをつけて生花など
あ、本当にトレーとしても大丈夫!
上は奥から撮った写真で、出入り口は左側にあります。
入ってすぐのピアノの上には瓶さんの小品。
その上の壁には、立入ヒデコさんと瓶史子さんの優しい色合いの作品が並んでいます。
お二人の作品のタッチは違いますが、額縁なしで展示されているので、ふんわりとやさしい雰囲気に癒されるコーナー。
上の写真の左側の壁面には瓶史子さんの作品が並んで展示されています。
先日、創作日記でアップした金属の細いフレームがロウ画という技法で描かれた作品に使われています。
WAMでは手作りの丸みのあるエッジのマット製作もしていますが、この作品には、シャープな線のマットを使った方が作品がキリリとしまってよいかと思い、45度カットのマットを使用しました。
瓶 史子 「Garden rain 恵みの雨 」
蜜蝋と水彩で描かれた「ロウ画」という技法で描かれた珍しい作品です。
そばで見ると、確かに半透明のロウが絵に厚みと不思議な透明感を出していて、ロウを使ったのは分かるのですが、いくら聞いてもどうにも理解できない技法なのでした;;;
ハンダで作った風合いある額縁はそばで見ると二重になっていて、丸頭釘がアクセントになり押さえにもなっています。
その肌合いとムラのある濃いめのグレー色がロウ画に似合うと思いおすすめしました。
次回は他の素材の作品をご紹介したいと思います。
上の画像は、国立駅すぐそばの「ギャラリー国立」で開催されている二人展入ってすぐの景色です。
インパクトのある作品とやさしい風合いの作品が、区分けされつつも溶けあっていい感じで展示されていて、案内ハガキの「二人の画家の化学反応が見所」の文章がぴったりだと思いました。
今回はホームページで時折ご紹介している瓶史子さんの作品の額縁を製作しました。
送った額縁に作家様が作品を入れて展示されたので、果たしてWAMの額縁とあっているのか写真で確認はしたものの、写真では伝わらない作品の色や風合いがありますので色が合っているか心配でした。
心配と楽しみ両方の思いで訪問させていただきましたが、幸い、いい感じに収まったのを確認してホッとしました。
創作日記でコラボ作品を少しづつご紹介させていただくので、ご覧いただきたいと思います。
横浜中華街にはふたつの中国のお寺がありますが、そのひとつ「横濱関帝廟」の目の前に雰囲気のあるレトロなビル「横浜バザール」があります。
そのビル入ってすぐのロウソクのお店のオーナー様がWAMに額縁を依頼してくださいました。
「小さなキャンドル工房 & ショップ あおたま別館」はロウソクの販売とワークショップ、そして可愛いらしいサーモンピンクの壁面にはウォールギャラリーとしてたくさんのアート作品も展示されています。
西田陽子 「ふりかえらずに ゆっくりすすむこと」
西田陽子「お散歩」
お店には銅版画作家の西田陽子さんの作品が3点飾られていますが、そのうちの2点はWAMが額装しました。
1点は作家様の個展で購入されたWAMのオリジナルデザインの額縁に入れた「お散歩」
もう1点は、スコットランドのエジンバラの古城と旧市街地が大好きなオーナー様がご提案下さった古城の重厚な扉のアイデアを形にしたまさに扉のような鍵穴のある額縁です。
額装する作品は気品がありイメージがピッタリの案だと思いました。
鍵穴まわりは鍵を入れようとして長い間に擦り減った感じを出したく、他も含めて翌日指が痛くなるくらいヤスリがけをたくさんしました。
リアルドアの製作はとても楽しかったです♡
磨いて楽しみたいとおっしゃっていたので、仕上げは蜜蝋ワックスに。
鉄イメージの大きな蝶番も同じように磨いていただいたら、丸頭のネジ山や触れる部分には黒光りした鉄の艶が出て、もっと味わいが出てくると思います。
鉄サビ塗装は木に塗装できるのですが、やっぱり本当の金属を使って製作したいと思い、丸頭のネジとハンダで元を製作しました。
塗装すれば見えなくなりますが、金属で作ることはきっと、何かが違うと思います。
少なくとも私は満足しています。
そして壁掛けとスタンド両方できるようにとのご依頼で作ったスタンドの蝶番も、鉄で錆びたのを使いました。
どうぞ、お近くにいらした時はぜひお立ち寄りくださいませ♡
あおたま別館
作品の写真はご注文くださったオーナー様がインスタグラムにアップしてくださったのが素敵で使わせていただきました。