+ a piece of Works
前回に続いて作業についてのお話。
糸鋸を使って切断するとき、細い鉛筆の線をなぞるのにも真上か右側か左側か違っただけでガタガタした切断になります。やすりをかければ問題ないとしても、きれいに切れるに越したことはありません。
きれいな仕事をする建具屋さんから鉛筆でなくカッターで印をつけるとお聞きしたことがありますが、鉛筆の印は、線をひたすら見ながら線の右、右、右;;;などと言い聞かせつつ、丹田にチカラを入れて体幹というやつを安定させて、息を止めると長い線がカットできませんから息は楽にしながら糸鋸と格闘します。
慣れるほど糸鋸を使う機会もないのでいつも気合を入れてのスタートになりますが、そういえば、一つの作品を仕上げるとき色々なシーンで……これでよし、として先に進むための「小さな決断」をたくさんしているんだなぁと思いました。
決断を信じなければ先に進めないですし、いい加減な未熟な決断をしたがために、後で手間がかかることもあり ;;;
実は最近、模型のディスプレイなどによく使われるアクリルのカバー付のケースの下の部分、初めてのディスプレイケース台のお仕事がいよいよ製作スタートとなりました。台は縦と横の幅を変えたので45度カットでなく、それに合わせて治具も作りましたが……
材料は揃った……でも木材はギリギリ……失敗したらどうしよう ;;; ………と、何日もスタートできなかったことがありました。
何かしらの用事にかこつけて ;;;
始めてしまえばやるだけなので心はずっと楽だと知りながら…
やっと少し手際よくなってきたのを感じるのですが、そんな「小さな決断」が的確になるには数々の失敗から…と、過去を振り返って思うのでした ;;;
ケースは無事にピッタリに切断でき、思い通りのイメージになりホッとしています♡
額縁製作には、木材を正確な角度や幅に切り出すことが必要です。
その木材の切り出しに、「治具」という道具があればとっても便利!
必要がない自由な額縁もありますが、それが狙いでない限り不必要に歪んでいたら見ていて落ち着かないのではないでしょうか。
最初の頃は45度で苦労し、組み立てれば隙間ができたり、なんでここでこんなに時間取られてしまうんだろう;;;と泣けてきたこともあります。
治具が壊れたこともあり、家にある材料でリセットしようとここ2日ばかり、工具や治具の見直しと製作をしました。
大きなテーブルソーは、丸ノコ刃とテーブルがちゃんと直角かどうか、同じ幅で木材が切れる平行定規と丸のこ刃が並行かどうか、息を止めて確認;;;
そのチェックの後は、いよいよ治具製作。
壊れた治具とシナベニヤで直角と45度に切れる治具の材料を切り出し、定規を当てて確認しながら慎重に接着して先ほどようやく完成して一安心♡
治具の角度があっていなかったら、全てガタガタになってしまうので、とっても大事な作業です。
人それぞれに工夫した治具もYouTubeで紹介されていますが、もの作りをすればするほど治具のアイデアも浮かび、使いたい道具が見えてくるものなんだなーと、すごい匠の自作の道具への思いを、レベルこそ違いますが少しは理解できるようになったWAMでした。
帰省した娘が帰るとき、いない;;; と残念がって玄関を開けたら、真正面に玄関扉の方を向いてふなが座っていました。
まるで帰るのをわかっていたかのように、通路のど真ん中に。
家でのまったりした時間に撮った、娘にギュ〜ッと抱っこされて押しつぶされた顔の写真 ;; もちろん笑ってはいないけれど、なんだか嬉しそうに見えます♡
そのふなが病気になってしまい、心臓の鼓動を聴くために聴診器を購入したのですが、使う前に逝ってしまいました…………
もうじき娘の娘に逢いに行くのですが、何を買って行こうかな〜〜と思った時、ふと、片付けしていてどうしようかと持て余していた聴診器が浮かびました。
もうじきお医者さんごっことか遊びそうな年齢です。
ですが、オモチャではない聴診器から聴く音はどう感じるのだろうか……と考えてしまいました
「ドクッドクッ」という音、なんと説明したら良いのかな ;;;
衝撃的すぎるんではないだろうか
昔の記憶になってしまった大人の私にはドキドキでも、彼女には懐かしく感じるのかな〜〜
どうしようか;;; と迷っていたのですが、大きな木は水を吸い上げる音がすると聞いたことを思い出し調べてみましたら「木の鼓動を聴くネイチャーゲーム」というのがあるそうで、子どもたちが聴診器を木に当てている写真が載っていました。
やはり、大きな木の幹は水を吸い上げる「ゴーッ」という音が、かすかですがするそうです。
まずは一歩……
木の「いのちの音」でもいっしょに探してみようかな ✧₊⁎⁺˳✧༚*…
昨夜は雨が降り、庭もしっとりとしています。
雨の重さで倒れた花を立て直すのに、ニューサイランの枯れた葉がとっても丈夫なので細く裂いて紐として使いましたが、草花が枯れた後もそのまま処分でき目立たないのも気に入っていつも便利にしています。
いつもと違ってとっても固い枯れた長い葉が雨で柔らかくなっていて、エスニックの家具でよく使われるウォーターヒヤシンスに似ているな〜〜と思ったら急に編み込んでみたくなりました。
編んでは柔らかな葉を選んで引き抜き、ついつい一時間ほど遊んでしまいましたが、薄曇りの優しい日差しの庭で、うまくとか、きれいに、とか考えない無心な、とても静かな時間を過ごすことができました …
途中だけど、このままでも面白いかも♡
WAMは創作額縁ですので自由に心のままに作っていますが、以前習いました基本をさらにしっかり見につけ良い作品が作れたら、との思いで、 昨年からイタリアで額縁の修行をしてこられた先生に古典額縁の技法、基本を習いに行っています。
なかなか通う時間も取れませんが、プロ並みの色々な生徒さんの作品が見れるのも楽しみですし、おしゃべりも楽しいお茶の時間も(^^)
今までテンペラ画で経験していた宗教画の「模写」
今度は古典額縁の「立体の模写」に初めて挑戦しましたが、複雑でないように見えた額縁のシンプルな模様も写真の陰影から型を読み解くのに予想外の苦労でした ; ; ;
金箔の額縁の写真は真正面で、光は斜め上から。
小さいカタログを撮ったので少し荒れていますが、四つの角の模様がそれぞれ違って見えて、どれが本当の型なのか…………
先日、毎回迷う私にたまりかねて、ついに先生が手を入れてくれました。
先生が一刀二刀入れてくださった途端に一気に型が見えてきて、ほかの生徒さんとも、全然違う〜〜‼︎と驚くくらいのくっきりスッキリ!
すごいなぁ!と改めて感じた一コマでした。
まだ細かい仕上げはありますが、次は右側、そして1個をしっかり完成させてから残り3個を手がけ、本体の彫刻を完成させてこの型を貼り付けて、石膏を塗って……
完成までの道のりは遠く……でも楽しみです♡
今年前半にご注文頂いていたのは、絵を入れる額縁でなく初のディスプレイケースでした。
試行錯誤の末必然の模様もやっと見つけられて、いよいよ製作に取り掛かりますが、そこにはしっかり彫刻のデザインも入っています。
ちょっとしたコツとか、教えていただいたことを参考に喜んでいただける作品を作らなくっちゃ!
奥の建物が3階建の美術館になります。
芸術の街、国立にはギャラリーがたくさんありますが、美術館があることはあまり知られていないかもしれません。
二人展をした友人が教えてくれなければ知らなかった、とっても魅力的な美術館があります。
その美術館の館長は建築家で、その方の設計で建てられた美術館はとっても天井の高い三階建。
よくあるコンクリート打ちっ放しではない、ザラザラした砂の混じった明るいグレーの壁面はどんな作品も似合いそうですし、絨毯が敷いてあるスリッパで鑑賞する展示会場はアットホームで鑑賞者の会話も柔らかな響きで、作品にも観る側にも優しく感じます。
そして、ギャラリーでは味わえない天井の高さはどんな作品も包みこんでくれる懐の深さを感じ、本当にステキな美術館です。
時には演奏会も開かれるそう。
そこの会員になられた方たちの年一回の展示会「アートフェスタ」に友人が大きな作品を出品していますが、同時に、以前元町中華街駅そばのギャラリーで展示された、友人のキャラメル画の作品とそれを額装したWAMのチークの額縁が、飾られています。
「星が降りてくる」 瓶 史子
そして今回の「宇フォーラム美術館・アートフェスタ」のために描いた友人の絵は、グレーの優しい広い壁に映える色のきれいな大きな作品です。
色の重なりに見惚れる♡ 「バラ色の卵」(奥の部屋にみえる作品)
あと数日で終わりますが、お時間あったらぜひ見に行かれてくださいね!
さすが芸術の街 国立……ほかの作家様の作品のレベルも高く、じっくりゆっくり鑑賞させていただきました。
飾らない気負わない、知る人ぞ知る、もっと知られてほしい、もったいない美術館案内でした♡
宇フォーラム美術館 http://kunstverein.jp/custom.html
知らない駅で知人とわかれ、 新幹線までの数時間をどうしようかと観光地図を見てみたら、名古屋港が目に止まりました。
「港」という言葉にはどこか違う時間が流れているようなイメージがしていて、ゆっくりした時間を過ごせたらと電車を乗り継いで名古屋港駅に向かうことにしました。
聞きながらたどり着いた名古屋港も4時半には展望台も水族館も南極観測船見学もチケット終了。
のんびりが目的でしたから、まぁいいか〜〜でしたが、ふと目に留まったのがクルーズ船。
海を少し巡るくらいかなと聞いてみましたら、なんと!最終目的地の名古屋駅に歩けるところまで運河をさかのぼるのだそう♡
クルーズ船=海 ということしか知らなかったので、最初はなぜ名古屋まで⁉︎と不思議でした。
帰りも電車で乗り継ぎして、と考えていたのでとっても嬉しく、ましてや運行時間は1時間15分くらいだそうで、歩き疲れたカラダも休められます。
そうして運良く最終運航時間の5時10分に乗る事ができました。
3連休なのに船内はガラガラ。
出航して程なく水門に仕切られ、これから向かう運河の水位に合わせるためにパナマ運河と同じ仕組みで水位を調整するとの事。少しずつ水位も下がり待つこと4〜5分だったでしょうか、水位も1メートル以上下がったところで前方の扉がゆっくり開きます。
開く扉に数羽の水鳥が大きな翼を広げふわ〜〜っと飛び立つさまも異国情緒たっぷりの非日常の風景で、見惚れてしまいました*:.。. .。.:*☆
さて、運河を目の前にいよいよ運航再開です。
昔、荷物の運搬に使われた運河の岸辺は地味な倉庫の裏側の景色ばかりで灯りも少ないなか、穏やかな水面をスーッと静かに進んで行く船はとっても心地よく………
そんな素っ気ない景色がかえって目にも心にも優しくて、音楽を聴きながらたくさんの水鳥と時折飛び跳ねる魚を楽しみ、気付けばすっかり日も暮れていました。
どこまでいっても倉庫街でしたが、いよいよ遠くに名古屋駅周辺の高いビル街が見えてきて、船の旅の終わりを知らせてくれました。
とってもとっても静かな小さな遊覧船の旅は疲れた身体を癒してくれ、そのあと名古屋名物の手羽先、味噌カツ、きしめんを満喫して新幹線へと乗り込んで楽しい旅は終わり♡
予想外のとってもステキな船旅でした♡
ありがとう!
「クルーズ名古屋 ・中川運河ライン 」で検索をどうぞ♡
昨日の夜中の台風で、我が家地区は停電になりました。
そこで家にたくさんあるランプを灯しておきました。
東日本大震災の時は計画停電を2回経験しましたが、停電していない数駅手前までしか来ない電車に乗った娘を迎えに、真っ暗な信号機もつかない渋滞した道を旦那様がすごく緊張しながら運転していた記憶があります。
全て真っ暗な街の景色は不思議な現実でない景色でした。
そんな時、あたたかな灯りにはとっても癒されました。
その時はロウソクの灯りでしたが、その後匂いもない「レインボーオイル」というのを知り、早速購入。一回入れたら長いあいだ灯っているし、匂いもなく、時折食卓に登場します。
灯りの強さはロウソクや灯油にはかないませんが、安心便利で気に入っています。
写真の奥の大きなランプは灯油ですので匂いが強くて屋外で使いますが、さすがキャンプ用でとても明るく、我が家はキャンプ場でなく(旦那様の大好きな^ ^)二階のベランダでよく使っています。夕ご飯食べたり、炭火でバーベキューしたりするときに役立っています。
このオイルランプはリサイクルショップで見つけ、ハンダで修理して使えるようにしたのですが、偶然、広大なガーデンとスローライフでも有名なアメリカの絵本作家ターシャ・テューダーが、全く同じランプを持ってガーデンを歩いている写真を見つけてとっても嬉しく、ますます大事なランプとなりました。
数年前にガラスを割ってしまい、まだあるメーカーでしたので注文したのですが、以前のようなロゴマークが凸の無骨な分厚いガラスではなく、スマートな薄い耐熱ガラスに変更されていてガッカリしてしまいました。
今は色々便利になり、スマートになっていく世の中ですが、ちょっとさみしくもありますね;;;
今回の台風は風がとても強く、怖いくらいでしたが、朝起きてみたら1階の東側のデッキの木が2本飛んで剥がれていて、他にも木のフェンスもいくつか剥がれおちていました。
大きく育ったプチトマトやナスの苗も倒れ、昨日は1日ドロドロになりながら、色々修理して整えて…………
前よりきれいになった東側……
でした ;;;
|
「 横浜 山手111番館 」 2014年二人展の時の洋館
2014年に二人展をした山手111番館は数ある洋館の中でもガーデンが充実しています。
山手の洋館巡りをするときに海側のコースの最初あたりにある、こじんまりとしたとてもステキな洋館。
裏庭は地下一階がガーデンに面していて、洋風のガゼボとそこを流れる小川のある景色を楽しめるオシャレなレストランがあり、薔薇のソフトクリームも美味しく、色々楽しめる場所でしたので、とってもしあわせな7日間でした♡
作品はガーデンが見える1階の東南の部屋で展示されました。
絵を描いた作家様は植物が大好きで、自宅では色々な植物を育てていますが、彼女の描く作品はただの写実ではない「何か」を感じます。
二人展で展示されました「私の庭」
観に来た方たちの評判が良く、あの作品が良かった、という感想がとても多かった作品です。
柔らかいタッチで植物を描いていますが、その草花の陰には妖精でもいそうな、そんな不思議な優しい絵だな〜と感じます。
額縁は二人展のテーマにもなっている漆喰で作りました。
漆喰の面白いところは少し水分を抜くと粘土のようになるところでしょうか。
粘土状にして形を作り、またまた四角でない額装に。
楽しんで作った作品でした。
瓶 史子 「私の庭 」
1日で一番長くいる場所ですので、自然素材で快適にしたいと気にしつつ、落ち着かない履物問題……
今回帰省した時に立ち寄った蔵王のカフェの片隅に感じの良いわらじが売っていました。
大きさもぴったりです!
でもしっかり木屑を運びそうですが、履き心地はとても良く、どうしようかなぁと思案中♡
上の写真はリビングの夏仕様の畳。ホットカーペットはそのままにしていて、冬にはその上に絨毯を敷きますが、夏のためにホットカーペットを囲むように周囲に木の枠を作りました。仕上げはステイン塗装。エッジも危なくないように45度にしました。
そこに四角い畳をはめ込み、少しクッションも効いて快適に過ごせています。下に置いたままのホットカーペットも、梅雨時には湿気取りに活躍してくれています。
額縁のために揃えた工具が、色々なところで役立っています。
手入れが足りずボロボロだったベランダの手すりも昨年の連休に全部取り替え。一瞬で正確に切ることができるテーブルソーが大活躍でした。
写真は着色前の手すりです。
額縁の木を注文していた材木店で木材を調達して、目隠しのルーバーも入れたデザインも考えました。
業者様の見積もりよりとても安くでき、大満足!
ささやかなところでは、フックに引っかけられないお鍋の持ち手にドリルで穴を開け、真鍮の棒を曲げて輪っかをつけたりと、生活で役立つことで以前はできなかったことができるようになり嬉しい事です。
他にも快適に暮らしたく、家を好きになるために色々手を加えた我が家。またご紹介しますね。
本当はガレージとかで木屑を気にせず格好良く木工できたら、ですが ;;;
瓶 史子 「緑の手品師」 |
|
先日の創作日記では、二人展の漆喰の支持体で作家様が色がのらずに苦労したお話をアップさせて頂きましたが、この楕円の支持体はとても描きやすかったそうです。
今でも質感を覚えていますが、絵の具の色を吸ってしまう漆喰100パーセントの肌合は真っ白で粉っぽく、この楕円はオレンジがかっていて少し艶もありました。
土と漆喰を混ぜて作った記憶があります。
ほかの作品のために作った、漆喰に土を混ぜただけの額縁はとても欠けやすくもろくなってしまいましたが、この支持体はしっかりしていて崩れないので、生石灰を混ぜて作ったのだと思います。
何をどれくらい混ぜたか、記録をキチンと残しておけばよかったのですが、とにかく時間もなく、大体の感覚で混ぜていたのでメモしておけばよかったと後悔 ;;;
せっかく作った経験を身につけるためには、いつかまた色々な配合でチャレンジしてみなければ ;;;
二人展の3年後に「カラメル」という画材を使って同じテーマで「緑の手品師」は描かれましたが、作品はさらにバージョンアップ!
線に個性のある作家様だな〜〜と手品師以外の数々の作品を含め、二人展では気づかなかった魅力を再発見しています ♡
楕円の「緑の手品師」は、二人展の時は何も考えずに単体で展示しましたが、これをさらに額装してみた方が良いかも、とたった今思いつきました!
どんなのが似合いそうでしょうか。
またこれからも頑張った思い出がたくさんの二人展のご紹介をしていきます。
瓶 史子 「それぞれの秘密」
引き続き二人展の作品のご紹介です。
葦を使った額縁は二人展の後、新たに青木フランシス様の個展で作らせていただきました。
その時作った葦の額縁は (下の写真) もっとさっぱりとしていて、一点は絵をはめ込むところに鉄錆加工し、もう一点は大きな作品でアイボリーの綿布を貼り付けました。フレームには金属も使っています。
3月の[+News]で個展の様子のご紹介をしています。
二人展のこの額縁をあらためて見てみると、今ならもっと綺麗に仕上げていたかなとか、上のアンティークガラスの部分はいらなかったかもとか、もっと違うデザインが良かったかも、と、色々思うことはありますがこの時はやっぱりこれで精一杯だったな〜と。これで良かった、と思っています。
葦を茶色の麻糸で組み、角の45度に切断する部分に細い葦を入れたり粘土を入れて補強をしてから、割れないように切断。板に貼り付けて土を練り込みました。
以前ご紹介したように、この土も土壁と同じ作り方で生石灰を混ぜて塗装したのですが、またまたいい具合にひび割れができました。
二人展ではキャンバスを変形にカットした板に貼ったり、漆喰だったりと、支持体も作ることが多く、たくさんやりとりして、宅急便を使い、すぐに会える距離にいない友人に送ったりしました。
変形の支持体を作るとき、そのラフをファクスで送ったことがあります。郵送しなくてよくて便利!と思ったのですが実際に会って送った原画と大きさが違うことが判明 ;;;ファクスは少し縮小して送られるようです。
寸法を書いて拡大コピーしてもらえば良かった、と今だから思うこと、ですね (^^;;;
この作品には四つの支持体を漆喰を乾燥させて送ったのですが、乾いた漆喰だったからか、もしくは中途半端に乾いていたからなのか、色が漆喰に吸われてぼやけてしまい、結構苦労したとの事。
漆喰を支持体に使うフレスコ画は、漆喰が乾く前に顔料で絵を描かなくてはいけないので待ったなしですが、その分しっかり漆喰と顔料が馴染んで長い間色鮮やかな作品が残ります。
乾いた漆喰に描く……知らないから出来るチャレンジでした。
何か技法があるのかもしれません。ちゃんと調べたらしていなかったことかもしれません。
彼女はその後、乾いた漆喰には絵を描いていないので、身をもって学んだのでしょうね ;;;
四羽の鳥が愛らしく、足下がキレイにひかり輝く「それぞれの秘密」……
それぞれの解釈で楽しんでいただけたら、との事でした♡
おしゃれなカフェやお店が多い鎌倉の由比ヶ浜通りに面白いおもちゃ屋さんがあるのですが、海外のオモチャやきれいな色の知的玩具と呼ばれるものなど色々置いてあり、オモチャ大好きであろう初老のお店の方がパペットを可愛い仕草で動かしたりして楽しく説明してくれます。
遠くにいて何もしてあげられない息子の一歳の女の子に何か買ってあげようと、先日そこにオモチャを見に行ったのですが、店頭には「禁煙禁止」と書いたベンチとテーブルが置いてあり、旦那様はご満悦でそこでゆっくり。
きっとオモチャ選びに熱心な奥様を待つ旦那様が居心地良きようにとのお心遣いですね♡
ひとりで店内にいた時に「開いてみてね」だったか書いてある本をめくって「 わぁ!!!」
戻ってきた旦那様にもめくらせてみたら 「!!!」
娘には2歳になる女の子がいますが、ずいぶんおしゃべりするようになりました。
そのおしゃべりな女の子にサプライズしてみたくなりました。
お店にあったような簡単に開かない本の形をまねして厚ボールで作り、可愛いお花をネットから印刷して表紙にしてオモチャを挟んで送りましたが、包みを開けた時表紙を見て「きれい♡」と言ってくれたそうで作った甲斐がありました。汚れないようニス塗装もしてあります。
娘も何も知りません。ビデオ通話でなく録画依頼して準備万端。
「これ、ななのペェーベェート?」「ミーマの?××?@¿?」(判読不可能)と言いながらあっちこっちひっくり返してやっと袋から出しました。
「 ペェーベェート 」= 「プレゼント」 と解釈。 今だからこその可愛い言葉^^
開けた瞬間、一瞬沈黙の後、「イマナニ⁈」…………「チョットォ〜〜」と、おどかされた〜〜〜♡♡♡‼︎みたいな顔がなんとも嬉しそうで、何よりでした♡
意外と大人な反応だったのは 輪ゴムの巻きが甘く;;; あれ?くらいになってしまったからですが、驚いてくれたので満足。可愛いサプライズ企画も無事終了。
その後何回も、巻いてとせがんだそうで良かった!
ちゃんと巻いてたらすごく驚いたんだろうな〜とチョット残念ではありますが。
雨続きの庭には大好きな「ミソハギ」と、とにかく増える「ルドベキア タカオ」
そして白い縁取りのあるツユクサ「眼鏡露草」があちこちできれいに咲いています。
でも、セミが鳴く声が聞こえたので、いよいよ梅雨明けです・:*・
2014年の初二人展では土と漆喰の額縁をたくさん展示しましたが、会場の山手111番館は以前は住宅として使われていたので、窓辺にカーテンもありまるで家に飾ってあるかのように楽しむことのできるギャラリーです。
そこから見える景色も手入れの行き届いたガーデンがセンス良く、空も広くて気持ちのいい洋館。
ここに住めた方がいたと思うと羨ましい限りです。
その窓辺に展示した赤い土の額縁にぴったり合わせたようなフラワーアレンジメントをいただきました。
その方は遠くに住んでいらっしゃるので、どんな二人展かどんな場所かもわからずに個展のために作ってくださったのですが、すぐに飾る場所も決まったくらい色合いもなにもかもピッタリ!
せっかくの窓辺に、額縁だけでなくセンスの良いアレンジメントを飾ることができてとても嬉しかった覚えがあります。
昨年のWAMの初個展でも真っ赤なバラの花束をいただき、また個展会場を華やかにしてくださったので、本当はお礼に何か作って差し上げたかったのですが忙しいのでなかなか手掛けられず……
遠くて二人展や個展には来ていただけなかったのですが、その後我が家に来ていただく機会がありました。
いつかその方のために額縁を作って差し上げたいと思っていますが、せめて今出来ること、と、ふと思いつき、気に入ったのがあれば持ち帰ってくださいね、と、昨年の個展の作品をお見せしました。
その中で、板張りしてある額縁を見た時に、これを使ってお花を飾りたい♡ と思ってくださったとのこと。
楽しんでくださいと差し上げた二点の額縁の一点は、オフホワイトの部分には土を使っています。周囲は古木にグレーのステイン塗装。
黒の額縁は同じ古木ですが土を入れずに全てステイン塗装で仕上げました。
A5パネルがぴったり入るように作ってあり、そのパネルを後ろからネジで止められるように最初から板をはめてありますが、少し小さめの作品を入れても対応できるように同じステインで塗装をしています。
まさかお花のアレンジメントに使われることになるとは思いもしませんでした。
完成したら、是非画像送って見せてくださいね、とお願いしていたのですが、それからしばらくして、とってもステキにアレンジメントした作品の写真を送ってくださいました ^^
楽しんでくださったのなら何よりです♡
フラワーアレンジメント作品 平井 仁美
上のアレンジメント以外に、もう一点我が家で活躍してくれている作品があります(^^)
昨年の個展のもっと前ですが、初めて我が家に遊びにいらした時にいただいた一点。
初めていらしたからどんなインテリアかも知らずに持ってきてくださったのですが、なぜかまた、ぴったりの場所に収まっています。
自作のモスグリーンのビロードの布を張った額縁に、描いたテンペラ画を額装してピアノの前に飾ってあるのですが、そのアレンジメントは、絵に勝たずまけず、ちょうど良い優しさで今もコーナーを彩ってくれています。
1570年頃 David (ダフィト) 「エジプトへの逃避途上の休息」テンペラによる模写
瓶 史子 「二人で踊る」
以前もご紹介した事がありますが、時折アップして日の目を見せてあげたい2014年の初二人展・横浜山手111番館での「 土 × Spiri 」での作品。
二人展が決まってから、絵を描く友人とどんな作品をどんな額装でどんな感じに展示するか色々話し合いましたが、作品を見せてもらった時にスケッチブックに挟まったままのこの作品を見て、すごく面白いから展示しよう!と提案しました。
ただ楽しんで描いただけだから、との事でしたが、誰にでも描ける絵ではなく、楽しんで描いたのが伝わる作品でした。
ただし他のと違って画用紙に描かれていたので、今回はアクリルを使った額縁を作るつもりもなく、テーマどおり土や漆喰をメインに考えていたのでどう額装しようか考えたのですが、裏板を貼り、周囲を少し色をつけて浮かせてみることにしました。
普通なら絵に加工したりはできない立場ですが、この時はお互い初めてで、友人同士という事もありただひたすら良いものを、との思いで動いていた日々だったなーと思い出します。
形も楽しい額装にしてみたくて、四角でない動きのあるイメージに。
厚い板を土台にして寒冷紗という荒い布を剥がれ留めに貼り付けてから、藁と生石灰を混ぜた土をコテで塗り重ねていきました。
最後は立体を貼り付けてポップな感じに完成です。
今は欠けて藁が見えていますが、それもまたホッとするような自然素材の味でしょうか。
友人には「 まさかいつか展示される時が来る作品とは思わなかったから、嬉しい!」と言ってもらえて何よりでした。
ですがスケッチブックにはまだまだ日の目を見ていない素敵な作品がたくさん!
オリジナルの絵が描けないWAMにとっては、もったいないな〜〜面白い絵だな〜〜と言いながら、二人展がなかったらみることがなかった数々の作品を眺めながらのまったりとした楽しい時間を過ごしたのでした。
その後、人生初の忙殺の数ヶ月が訪れることを考えもせず……
「チークの十字架」久しぶりにご依頼ありました。
写真はまだ荒く削ったままの未完成でこれから漆喰やステインでの塗装をしますが、この仕上げが結構時間がかかります。
漆喰を施して、ステインを塗装して拭いてヤスリかけてまた塗装して拭いて、漆喰も何度か削ってまたのせたり、の繰り返しです。ステインも何色も使います。
これで良い感じ♡ の、自分の声を聞けるまで。
個展以来いくつも作ってきましたが、個展のハガキの写真のは何年も飾ってあり風合いも加わって、そっくりにというのは難しいですが、でも写真とにらめっこしながら極力再現に奮闘しています。
でも最後の最後は、目の前の「チークの十字架」の完成度をきちんとすれば良いんだよね、と、ある時思って、それから「そっくりに」の負担が少し軽くなりました。
体調崩してからやっとパワーも蘇り、ラフか、工具を使うか迷いましたが、まずは動く事で元どおりになるかもしれない、と一か月以上触っていなかった工具を使うこの作品を手がけることにしました。
ご依頼受けてからお待たせしていたのも気になります。
偶然なのか、神さまの采配なのか……まだ額縁製作を仕事としていなかった最初の頃の作品を今、このタイミングで作る事には意味がある気がして、色々思いながら作っていました。
「どんな気持ちでこれを考え出したんだっけ……」
「どうしてこの形、この漆喰にしたんだっけ……」 もう忘れています。
でも、「これで良い感じ♡」の自分は変わっていないと思っていますので、その頃に合格点にしたのと同じく、
これからも自分の「これでいい、これが良い」を大事にしていこうと思います。
完成した額縁を入れる箱は「差し箱」の方が高価ですが、蓋のある「 被せ箱 」が今は気に入っていて、WAMではほとんど「 被せ箱 」で作っています。蓋をとめるゴムは好きでないので、オリジナルな蓋の止め方を考えました。
小さな作品を入れる箱は小さいですので、時々思い立って今まで作ったことのない仕様での箱にしてしまいます。ちっちゃいのはやり直しがしやすいですから。
(無難にちゃんと四角いですが ^^)
ちゃんと蓋が安定するか、開けた時の蓋の収め方、頻度には耐えられるかどうか、開けやすいか被せやすいか、そして、おしゃれか……そんなことを知りたくて。
またいつかご注文くださる時があったとき、前の箱を確認できるように箱の記録もとっておかなくては、と。
気まぐれなのも良し悪しですね (^^;;;
お待たせしてしまいましたが作品無事完成したので、明日発送させていただく予定です。
梅雨で雨が続くなか、駐車場脇の植えて数年経つホワイトセージに初めて花が咲きました♡
ホワイトセージの花は初めてみました。花が咲くとは思わず、ですが、よく考えたら「セージ」ですので当たり前のこと。
可憐ですね♡
今日は日曜日で朝から雨……
以前は気になって土日も関係なく製作していましたが、やっと最近メリハリつけなくては、と、一般の波に乗って土日は少しゆるく過ごすようにしています。
和室の片付けを朝からしていましたが、ふと、本棚の一角に目が行き、仲良く並んでいる様子が可愛いな〜♡と創作日記に即座にアップ♡
なんだか、久しぶりに眺めた気がします……
招き猫は3月11日の大震災の時には玄関に置いてあり、落ちて割れてしまったのですが、貼り合わせて修復。
谷根千のアンティークショップで購入しました。
手前の左の子豚ちゃんは3本足で、置いておくと何か良い意味があったのですが忘れちゃいました。
子どもたちがまだ小さい時のことなので随分前になりますが、旦那様が作ったのが4つあって、下の列の右側2番目から
ハムスター・いぬ・ペンギン。これは私と子どもたち。それぞれなぜか似ていてぴったりだと思っています。
(私はどれでしょうか(^^))
上のクマは見えないですが、腰掛けるように作ってあり、旦那様です。
右の修学旅行のお土産みたいな金属のねこちゃんは、18歳で昨年天国に遊びに行ってしまったふなちゃん。
上の段にもいるのですが、また、いつかご紹介しますね (^^)
お客様からのご希望で、反射をなるべくなくしたアクリルを探しています。
「低反射アクリル」もしくは「無反射アクリル」と言われます。
画材店でお聞きしたら見本を見せてくださったのですが、価格を聞いてビックリでした。
そのアクリルは美術館レベルで使われるアクリルだそうで、「ミュージアム・アクリル」と書かれています。
みてわかる通り、右側は中のひまわりのラインがくっきり見えています。
強い光はさすがに防ぎきれないですが、それでもやはり緩和されていてさすが価格が高いだけあるなぁと、作品撮る時に写り込みに苦労している事を思い出してしまいました。
色々なアクリルやガラスの見本の一覧も見せていただいたのですが、同じ低反射でもフィルムを貼っていたり塗装していますので、その質や加工の違いなのか安くなると中の作品がはっきり見えないのもあります。
今、見本を取り寄せることにしているアクリルがあって、それは今回ご依頼くださったお客様が探してくださって知ることができました。
「良いものを作りたいだけなんです」とのお気持ちを以前お聞きしていますが、大事な額装するお品物がきれいにみえるように、との思いで探されたと思うと、アクリル以外のところもぴったりに素敵に作らなくては、と、改めて身が引き締まる思いです。
ミュージアム・レベルより随分安くて、それが良ければそのアクリルに決定ですが、果たしてクリアなのかどうか期待しつつ見本を待っています。
今回は立体を収める予定ですのでアクリルに加工が必要なのですが、その加工をおねがいする会社の方も探して見本取り寄せてくださったり、ありがたい事ですね♡
上の写真の画材店の低反射アクリルは海外のメーカーですし、お客様の探してくださったアクリルは日本の会社オリジナルだそうですが、まだまだ知られていないアクリルがある事を今回知りました。
made in Japan に期待♡
今度美術館に行った時は今まで意識もしていなかったアクリルにしっかり意識がいくことでしょう。
先日、来年の展示に向けて作品を購入したと日記に書きましたが、追加で、古い味のあるアンティークの額縁に収められたマリアさまの絵を購入しました。
「 中に飾られたマリアは皆を見守るような柔らかな表情をしています。
こちらの聖母マリアは地球の上に立ち、その足の下にはサタンの象徴である蛇が踏みつけられ
マリアの手から光が輝き出して地球を祝福している姿だと言われています。」
この絵に添えられていたコメントです。 とても癒される絵ですね♡
額縁は後ろがベニヤの一枚板ですが、釘でしっかりふさがれています。それを分解して、絵をきれいにして、額装してみようと思っています。
裏板をはがした時、何か発見があるかちょっとドキドキ、期待しています。
教会に飾られている宗教画を収めた額縁は、とても凝っていたりシンプルだったり色々なのがありますが、このマリアさまにはどんな額が似合うでしょうか♡
作るのが楽しみです。
2ヶ月ほど前、来年度のギャラリーカフェでの展示を決めました。
そのギャラリーカフェでは9月に来年のスケジュールが決まるそうなので、何月になるかはそれまで未定です。
展示して観ていただけると思えば励みになります♡
創作日記「居心地の良い家を作る」で、「 額縁に興味持って作り始めた頃は相手も何も考えず自由に作っていました。」と書きましたが、そんなことも同時にして、バランスよく色々な作り方をしてみたほうが良いと、今は感じています。
固定観念を壊して自由に作り、やれるところまでやってみる事。
やり過ぎても困るお客様はいないので安心して戻ることもできますし、加減も知ることができます。
そこでの経験を創作の引き出しに沢山入れておけばおくほど、色々な作品が作れると思います。
額装のご依頼があった時にその経験が沢山役立ちますように…………
来年の展示に向けて、少しですが、アンティークの作品を購入してみました。
どんな額装にしようかな♡
今は紫陽花がきれいに咲いています。
春に、玄関横に敷き詰められたようにたくさん咲いていたハナニラ群の終わる頃、その下からドクダミの葉が次々顔を出してきて、今は可愛い白いお花がいっぱい。
「アナベル」は品が良く美しいイメージ。「ドクダミ」と並べたタイトルはなんだか違和感を感じます ;;;
なぜそんな名前を……と言いたいけれど、香りが強いからなんでしょうね;;;
ドクダミはお花も可愛くて、佇まいも大好きです。花言葉は 「白い追憶」「野生」
アナベルは「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情 」だそうで、それぞれにぴったりな花言葉ですね♡
アナベルと似合うので一緒に飾っています。
今、季節の変わり目で風邪を引かれる方も多いようですが、珍しく流行に乗ってしまいここ数週間体調を崩してしまいました。
バリバリできなくて ;;; ぼちぼちゆっくり仕事しながら回復中です ;;;
そんな時、創作日記に何をアップしようかなぁ と 写真見たりしていましたが、いつか載せてみたいと思っていたWAMの名前やロゴマークについて書いてみることにしました。
写真は名刺の片面です。名刺はお会いした方、ご依頼下さった方の箱の中に入れてお渡ししますので、このホームページで知った方は初めて見ると思います。
また、ホームページのURLとe-mailアドレスが載ったショップカードの片面も名刺と同じのを印刷してあり、ショップカードは色を少し変えてあります。お葉書と一緒に個展会場に置かせていただく時もあります。
仕事にしていくには名前とロゴマークを、と昨年の個展の直前に色々考えた末きめましたが、結構気に入っています♡
名前ですが「INFINITY 」(インフィニティ)は無限大という意味ですが、その通りに素材の制約もなく自由に作りたい、との思いが込められています。
「 WAM 」は M・WATANABE の苗字と名前から。
そして、ロゴマークですが 「M」と「W」を重ね合わせてみました。
少し縦長にしてみたら、あれ〜なんだかレトロなエレベーターみたいで良い感じ!とすぐに決定でした。
真ん中にできる三つの縦長のひし形も懐かしいイメージがします。
レトロ好きな私ですから、何よりな事です♡
銀座奥野ビルのレトロなエレベーターは、確か上のような金属の開閉するタイプだったと思うのですが、もう変わってしまっていました ;;; ちょっと残念;; ( 写真は京都に現存するエレベーターだそうです。ネットから引用させていただきました。 )
昔は、ビルのデザインもそうですが装飾があったり手間がかかっていて優雅でしたね ⁂✳︎✴︎・・・☆
▼2019.6.8 追記
奥野ビルのエレベーターですが、まだちゃんと活躍しているようですね!
最近行った時に待っていてもなかなか来なくて諦めたのですが、黄色いレトロな扉は動くボックスの方についていたようです。待っている時は窓がついたふつうの鉄の扉でしたのでてっきりなくなったと思ってしまいました。
良かったです!ちゃんと調べずにアップしてしまいました m(_ _)m
今度また会いに行ってみますね♡
RED……2014年の山手111番館の初二人展の時に頂いたおおきな真っ赤なアマリリス。毎年一本に必ず3つの蕾をつけて次々咲いてくれます。とっても大きくてビロードのような花弁は見事な存在感!
Red ……アマリリスの大きい株にぽっこり赤ちゃんができ、狭い鉢にギュウギュウでしたが今年いよいよ、というかやっと、自立させました。これからの成長が楽しみです。まだ小さいけれど、もうちょっと子育てしてからですが嫁ぎ先は決まっています♡さらにもう一個まだ小さいですが赤ちゃんが育っています(^^)
red……真っ赤なカーネーション。今年、母の日に贈ってくれました。来年も咲かせるよう頑張ろう!
ナチュラルガーデンでは優しい色合いが主流ですが、「赤」はガーデンではとっても目立ってインパクトある色!
だからなのか、眺めれば元気なパワーをもらえる気がしますし、頂いたお花ですのでお元気にしているかしら、と眺めては思いを馳せています。
南のデッキに1箇所にまとめて置いてパワーアップ!
額縁製作はアイデア捻出中。
「急がなくて良いですので、じっくり丁寧にとりくんでくださいね!」といってご依頼下さった、とっても思い入れのあるお祖父様の残した大切なお品物の額装。
「ただ、良いものを作りたいだけです」との思いそのままに、いつも色々な資料を送ってくださいます。
他の仕事を入れつつですのでご依頼から随分と時間経ちましたが、その資料のおかげさまで、少しづつ方向が定まってまいりました。デザイン決まれば迷いなく完成に向けて動き出すだけです。今は、あっちこっち寄り道中 ;;;
初の立体額縁になります。
RED Red red のパワーをもらって、喜んでいただける額装を頑張らなくちゃ♡
作家様とのメールのやりとりで、フッと浮かんで送らせていただいた言葉がありました。
「 色々な額縁作って、個性のあるのかないのかわからないWAMですね。でもそれが私の個性でしょうか。自分の中にあるのを表現して感動させる作家さんとは明らかに違うと思うこの頃です。
作品に居心地の良い家を作ってあげる……そんなことでしょうね(^^) 」
額縁作家さんです、とご紹介いただくときもあり「作家」という言葉をどう捉えるか、に翻弄されてしまったこの頃でした。
一見自由に作っているように見えるけれど、いろんな素材を考え相手(作品)にいかに合わせるかに100パーセント近くを費やして作っていて、そこに自分はちゃんと居るのだろうか……とか、作家とは、とか……
額縁製作している方は大概自分のカラー(個性)をもっていらっしゃいますから、色々な額縁で埋め尽くされた個展会場を観たら流されていると思われても致し方ない事ですが、「そんなに色々なのを作っていると自分がなくなってしまいますよ」とアドバイスいただいたこともあります。
そんな事を思い出してあれこれ考え込んでしまっていたときの「作品に居心地の良い家」という表現。
思わず、本物の家の設計を仕事にしている娘に「Nちゃんとおんなじ仕事してた〜」とメールしたのですが、「すごい!おもしろいお話だね!アーティストのようで実はデザイナーなんだね◎」との返信。
「アーティストのようで実はデザイナー」という言葉にハッとして、なんだかすごくしっくりきたんです。
デザイナーは相手ありきで成り立つ職種ですので、作品とがっちり向き合ってどんな素材が似合うか、から考えるところはまさにデザイナーだな〜〜と感じました。
特にWAMは色々手がけるので何が出てくるかわからない、掴めないデザイナーと言ったところでしょうか。それが不安で依頼に躊躇される方もきっといらっしゃる事と思います。 ( 意に添わなければ額縁製作実行前にキャンセルできますのでご安心くださいませ(^^) )
一番最初の発表の場は、2014年に漆喰や土を使った山手111番館での二人展でしたが、その時もどんな額縁を作りたいかというより、友人の絵に何が一番似合うかと考えた末の「漆喰と土」、そして「葦」などの自然素材を使った額縁でした。
それから一貫して変わらないのは、その絵にはどんな額縁が似合うか、ご依頼者様はどんなインテリアがお好きだろうかも気になり、その方の好みも大切にして作ってきたことです。
もっと前、額縁に興味持って作り始めた頃は相手も何も考えず自由に作っていました。
昨年の個展は「銀座」という場所のイメージにちょっと真面目になってしまいました。
その後は作品ありきで何が合うか考えることが続きましたので、ちょっと羽を伸ばしたくなったのでしょうね!
けれど作品があることで何が一番似合うかと考える事と、依頼主様とのメールのやりとりで、思わなかった額縁が完成する事が結構あり、私ひとりでは出来なかった事も引き出してもらっていると実感しています。
相手関係なく自分の内面にあるものを表現して作品にするのが「作家・芸術家・アーティスト」と呼ばれる個性ある人たちですが、「デザイナー」も条件があるものの出来上がった作品にはそれぞれの個性があり、絵がなくても成り立つステキな額縁もありますので、どこかのくくりに収める事も必要ないことでしょうね。
そんなウロウロしていた時にちょうど一点の額縁が完成しました。作品にぴったりで、箱開けた時きっと喜んでくださるだろうなー♡!と、とっても嬉しくてワクワク!
この喜びは何にも代え難く、これがあればそれで十分なのかも、と思えました。
相手の事を考えて作っても「自分」らしさは出てくると思います。
ただ一つ、自分に違和感ないもの、自分が良いと思えるのを作る事をとっても大事にしています。
相手の事を考えて生きる事も、時にはわがままに自由にする事も自分で選んだ自分の人生。
それを額縁創作に当てはめれば良いんだな〜〜という結論になりました♡
そういえば、横尾忠則はニューヨークでピカソ展を観て「イラストレーター」から「画家」になることを決心。
「画家宣言」をしたそうです。
されど肩書き、ですね!
門の横にあったオリーブの木が枯れてしまいました。
15年頑張ってくれましたが、冬には日陰になるからか、実も一個も収穫できないまま。
オリーブの木には一年中お日様のご馳走が必要だったのか;;; 栄養不足だったのか ;;;
でもしばらくグリーンを楽しませてくれました。
昨年の冬の剪定で下から切ってもらい、ずっと庭の隅っこに立てかけてありましたが、いよいよ家に入れておかなくちゃ💦と先日デッキにおきました。
なぜならもう一回活躍してもらう予定だから♡
我が家にはパワフルなテーブルソーも糸鋸もあります!
太めの部分は小さなまな板にできるし、細長い食器もできるかも♡細いところはバターナイフやスプーンができるかも♡ などと、眺めて色々構想が浮かびます。
ですが、ふと思い立ちこの日記を書き始めた途中でネットで調べてみましたら、板状に切り出してから3年〜7年も自然の中で乾燥させて加工されるのだとか💦
簡単に考えていました(.. ;)
いつか何か完成したら、創作日記にアップしたいと思います🌿と先に書いていましたが、3年後のアップとなるかもしれません。
もしかしたらオリーブの木の額縁もできるかもしれませんね。
まずは板状にしておかなくっちゃ💦
「日だまりの時間」 西田 陽子 作品サイズ 98×82
銅版画作家の西田陽子さんの個展が3月に西荻窪でありましたが、その時に作品を買われたお客様をご紹介くださって、今回の額縁製作となりました。ありがたく、嬉しいことでした♡
銅版画作品は2点で、一つは白鳥が二匹の猫ちゃんを大きな羽で包んでいる「友情」や「母性」を感じるあたたかな作品。もう一つは、大きな木を住処としている猫ちゃんというか猫ちゃんの妖精たち、といったほうがふさわしい楽しい作品です。
白鳥の銅版画作品は、羽で包む行為が「母性」に近い感じがして「聖母」を、そして「白鳥」という言葉からも神聖なイメージがして、そういう額縁にしてみたいと思いました。
依頼主さまから、白鳥の作品は木がよいとのご希望がありましたので、色々な木の参考画像を送って、お好みのイメージを把握してデザインし製作に取り掛かりました。
硬い木と柔らかい木どちらの仕上げがお好きか聞きましたら柔らかい木という事でレッドシダーにしたのですが、軽くて柔らかいですので完成した時のイメージが軽く安っぽくならないようにしっかり厚みを持たせて額縁の存在感を大事にしました。
味付けしやすい木ですが、いざ彫ってみたら上の彫刻の部分が木が柔らかすぎてイメージ通りの彫りができなくて、うっかりでした。ですが柔らかい木がご希望でしたので、どうしようか……色々考えてみました。
結局、木の切り出しからもう一度作り直し、彫刻部分だけ木でなく樹脂系の素材を使用してみることにしました。成形して固まった後に彫刻でき着色もできる素材です。
平らな木を彫って浮き彫りする予定を変更してその樹脂を上に貼ることにしたのですが、「怪我の巧妙」とはこのことか、と思うくらいいい感じに完成でき、ほんとうに嬉しくホッとしました。
アイボリー色の樹脂は木のようには塗料を吸わなくて白っぽくなったのですが、ステイン塗装の色が薄くのったその白さがかえって目立って神聖さも出たようでそのまま完成させました。
模様に関しては、とってつけたようではなく「必然の模様」でなくてはいけない、と思っています。
結構時間かかって考えましたが、これだ!というぴったりの模様ができた時は嬉しいものです。
「白鳥」らしいイメージと「神聖」そして絵の子達の「可愛らしさ」を感じる模様になったと思います。
もう一点の作品の額縁は、依頼主様のご希望の形を似たように作ることになりました。
色の参考の為に送った画像のほんの隅っこの部分に写っていた額縁が可愛い!とのことで、赤丸をつけて送ってくださって、まさかの展開でしたが、送った資料を隅々までよく見てくださっているなーと感心してしまいました♡
とても作品に似合った額縁になったと思います。
WAMでは考えないであろうデザインでしたので、 作るときにはどういう方法で進めていこうかと色々考えて完成させましたので、とってもためになりました!
最近アクリル絵具で完成させることも少なかったのですが、アクリルは樹脂系の絵具ですので異素材を混ぜたりとか結構色々に完成させることができます。
今回は下地に、古典技法の、膠に石膏を溶いて作るジェッソで何回か塗装して彫刻した硬い木のラインをぽってりと柔らかくしてからアクリル塗装をしたのですが、直接木にアクリルを塗装するよりも厚みがあり柔らかいので、ちょっと剥がしてみたり、凹ませてみたり虫食い穴開けてみたり、色々できてアンティークな感じに完成させることができました。
紆余曲折ありましたが、両方ともすごく喜んでくださって何よりでした。
「 風船 」 西田陽子 作品サイズ 217×185
ずっと額縁の写真や日記をアップしていますが、時折、息抜きページもあって良いかな〜と、庭の花が夕陽にとっても綺麗だったのでお見せしたくてアップしました。
息抜きに見てくださいね♡
昨年からのバタバタで、我が家の庭は可哀想なくらい手入れしていません。
ですが以前植えた色々な草花がちゃんと活躍してくれて、時期が来れば綺麗に咲いてくれます。
ありがたいですね。
先日終わった大型連休でしたが、家にずっといましたが1日だけ前に行きたいと思っていた八王子のガーデンの店に行ってきました。
ガーデン雑貨、アンティーク、ケーキ屋さん、そして鯉や他の観賞魚の飼育販売していて、湧き水で育てているそうです。、外観では狭く見えるのにとっても濃い店内でした。
たった1日でしたがすごく良い息抜きになりました。
休憩したお店には、湧き水がステキな瓶に入って氷で冷やして置いてあり、ご自由にお飲みください、と書いてありました。
飲んでみたら、水道水と全然違います!
スーーっと体に染み込んでいく感じがしました。
せっかくの記念にと買ってきたお花を早速植えたのですが、クンシランの前に、「サルビアカラドンナ」と背の高い「アンテリナムプリティーインピンク」
じきに忘れてしまいそうな名前です ;;;
丈夫そうなのしか買いません(笑)
数日後ふと夕方庭を見ましたら、ブルーの球根花のシラーベルビアナの青とクンシランのピンクが日陰ですごく綺麗な深い色に見え、その手前の買ってきたお花が夕陽にあたってとっても綺麗でした。
夕陽はステキな時間を作ってくれますね♡
追伸
夕陽の撮影は数日前でした。今は嫁いだ娘のお誕生日に植えた芍薬が花開いています。昨年は最高5つ咲きました。今年は花数が増えません;;;
南側は色々なピンクのオンパレードです🌸
「INDIGO」 北野さほ 作品サイズ 427×370
(正面写真はworks 漆喰額縁にアップいたしました)
「 +News 」でご紹介しました「青のコレクション展2019」
国立駅からすぐの「ギャラリー国立」での企画展のテーマです。
とっても人気のテーマで毎年恒例となっているそうですが、たしかに「青」にはたくさんの魅力を感じます。
その中でも「INDIGO」の「青」はどれだけの長いあいだ多くの人を魅了してきたでしょうか。
今回はその色をテーマにした作品の額装依頼でした。
意外でしたのは、作品が細い筆記具の筆圧で凹凸があり、それを活かすためにアクリルはいらないとのこと。
初めて作品と対面した時は凹凸があるのでアクリルと作品のあきの間隔をどうしようかと思ったので、「アクリルなし」にはとても納得しましたし、アクリルがない方がたしかに作品の魅力が伝わりそうです。
裏からの処理の必要があるかもしれないと思ったので、水性ののりの接着剤を使っても大丈夫だろうか、と調べたのが創作日記「画材」でのペンのにじみの実験のホームページでした。 1時間水に浸けても滲まないことがわかり、安心しました♡
フレームは黒漆喰とザラザラの表面をご希望でしたが、以前作った黒い漆喰は暖色の黒ですので、ほんのりインディゴ色を感じるクールにした方が作品に馴染むのではと、ほんのり青の顔料をのせて漆喰に砂を混ぜたり表面に撒いて馴染ませたりして黒漆喰の部分を完成させました。
黒漆喰と白漆喰のコラボレーションは初めてでしたし、ここまで薄い漆喰仕上げも初めてでした。
また、創作の引き出しに新たにいくつか入れることができた額装でした。
国立にはギャラリーがたくさんありますので、ついでにギャラリー巡りも楽しめますし、古書店には、さすが「国立」と思うくらい、美術書やクラシックのCDがたくさん置いてありました。
お庭も綺麗なバラの家も多く、季節も良いですのでお散歩も楽しみにぜひ、お出かけくださったら嬉しいです。
ギャラリー国立 http://www.gallery-kunitachi.com/index.html
アンティークのお店やリサイクルショップを見るのが大好きで、多分一番嬉しくワクワクしてしまう時間です。
2駅先にアンティークのお店があってたまに行ってみるのですが、以前、使えないけれど面白い時計が安くてびっくりして買ってしまったり、時折嬉しい出会いがあります。
上の写真の真鍮はアンティークではないと思いますが、「聖水入れ」とお店の方は言っていて、大好きな真鍮と「聖水入れ」という言葉にも惹かれました。
今は我が家の壁に、若い頃ギリシャ旅行の折に買ったイコン画の複製と一緒に飾っています。
また、家には数点テンペラ画の模写がありますが、テンペラ画の技法はとても古くそのため模写は昔の宗教画が多く、家にいらした方にキリスト教と思われてもおかしくはないくらい。
聖水入れの下のポット部分は、4月10日の創作日記でご紹介した白い漆喰のフラワーポットの型取りに使いました。
そして上の部分ですが、数年前の絵画教室のグループ展に額縁の技法をテーマに4点をセットにして出品し、そのひとつの「型取り」として使いました。
型取りするのはシリコンだったり、型を取った後にお湯に入れてまた使える便利なのも出ていますが、型取りをしたらそこに石膏を流し入れ、いくつか同じ形のを作り装飾に使います。
こうした「オーナメント」を額縁に貼り付けて、金箔だったり、銀箔だったり、色々な仕上げをするのですが、4つの技法のひとつとして飾るので、可愛い天使もいてお花もあるので、テンペラで着色することにしました。
後ろの額縁は土を使っています。
十字架の部分は金箔ですが、アンティーク感を出すためにピカピカにはしませんでした。もう少し光るところは光っても良いかな、と数年前の作品ですので今改めて思うところも…。
設定は、「廃墟となってしまった教会跡に落ちていた宝物」 でしょうか。
欠けてしまっていても、かえって長い歴史を感じ、また、どんな形だったんだろうかと想像することにロマンがあるのでしょうね。
こうやって書いていて改めて思いました (><)
十字架の部分、もう少し欠けちゃっててもよかったのかも ;;; と